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excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
深淵なる韓国料理の世界 (明洞刀面)
先日、上海のコリアンタウンこと龍柏地区で、珍しい韓国料理と出会った。

日本人の知る韓国料理の定番といえば焼き肉、ピビンバ、チヂミなどだが、その他にも数え切れないほどの料理があるはずだ。よくよく考えれば日本にだってまだまだ知らない料理、食べたことないものがたくさんあるのに、隣国の料理をすべて知った気になるのはおこがましい話だろう。

明洞菜包肉:クリックで拡大
さっぱりとした蒸しばら肉を、キムチと一緒に葉野菜で包む
韓式焼き肉店でメニューに載っているような料理は、たしかに定番中の定番だろうが、まだ見ぬ旨いものもたくさんあるに違いないのだ。

虹泉路に佇む明洞刀面は、韓国料理の専門店だ。こちらは定番の焼き肉は扱っておらず、鍋物や麺料理が充実しているのが特徴。活気溢れる店内を飛び交う言語はほぼ韓国語で、その名の通りソウル明洞を訪れた気分になる。

今回初めて食す明洞菜包肉は、焼き肉ならぬ蒸し肉料理だ。お湯の入った土鍋に穴あきの鉄皿が乗せられ、その上にスライスされた豚バラ肉が乗っている。鍋を火にかけて、吹き出す蒸気で肉が温まったら食べ頃だ。好みでタレをつけ、キムチといっしょにキャベツやチシャなどで包む。

豚バラは蒸されることで余計な脂を落とし、さっぱりとした旨さを身につける。そして豚とキムチの相性は、いうまでもがなだろう。そんな名コンビがシャッキリとした葉野菜に包まれることで、さらにあっさりとしたサラダ感覚で楽しめるのだ。青唐がらしを齧りつつ、ペロリと平らげてしまった。

きっと他にもまだ見ぬ皿がたくさんあるはずだ。今後も新味を求め、韓国街を訪れねばなるまい。

 

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明洞刀面
種別 韓国料理
住所 上海市虹泉路1051号2F (虹泉路 x 金匯南路、交差点を西)
営業 11:30~2:30
電話 021-3432-3258
交通 公交 金匯路(931路)ほか
予算 明洞菜包肉 80RMB / 泡菜餃子 35RMB / 白米飯 5RMB ほか
言語 韓国語 / 中国語
菜単 韓国語 / 中国語 / 写真あり
備考 韓国料理店ですが焼き肉は取り扱っておりません
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# by sangyuan | 2007-11-11 01:00 | 街角グルメ
 
くつろぎの家 (イタリアンホームパーティ)
寿司パーティに関する記事で、縁(えにし)の輪を広げて面白いことをしたいと締めくくった。

上海で知り合う友人たちの多くは、様々な業種のプロフェッショナルである。そんな仲間たちの協力を得られれば、きっといろんな面白いそうなことができる気がするのだ。例えば先日知り合ったT氏は元フレンチシェフにして、現在はレストランの立ち上げなどを請け負う飲食のプロである。

みんな揃って、ハイチーズ!
楽しい時間の締めくくりに、みんなで記念写真をパチリ
そんなTシェフの全面協力を得て、我が家にてホームパーティを開催することになった。今回のテーマは『お家で楽しむイタリアン』である。

当日12時すぎ、シェフとそのアシスタントに志願してくれた友人たちが集まる。果たして我が家の厨房で十数人分の料理を作ることができるのか不安だったが、シェフ曰く20人までなら対応できるそうだ。何とも頼もしい言葉である。

近所のスーパーで14人前の食材および飲料を購入したら、いよいよ調理スタートだ。シェフは的確な指示を出しながら、鮮やかな手際で下ごしらえを進めていく。メインのアシスタントは、kさんとハルナさん。また、買い忘れた食材の買い出しには、自転車乗りの龍平さんが活躍してくれた。

Tシェフのすごいところは、食器や調味料などあり合わせで済ませるところだ。食材以外は新たに買うこともなく、冷蔵庫や戸棚にある調味料だけで完璧な味付けをこなす。大きめな食器が足りないときはお盆に直接盛り付けたりと、柔軟な対応で次々と美しい皿を仕上げていくのだった。

開始1時間前には準備が終わり、あとはメインの仕上げを施すだけという手際のよさであった。

調理風景:クリックで拡大   テーブルに並ぶ料理の数々:クリックで拡大   楽しい食事風景
左:Tシェフの指導の下で働くアシスタント  中:見目にも美しい皿がテーブルを埋める  右:旨い酒と料理に、会話にも花が咲く

パーティ開始時間が近づくと、少しずつ参加者が集まってきた。皆、テーブルに並んだご馳走の数々に、思わず感嘆の声を漏らす。ぼくはちょっぴり手伝った程度だが、それでもなんだか誇らしい気分だった。そして出席者もほぼ集まったころ、時間も来たのでいよいよ宴の始まりである。

料理はどれも旨かった。プロの味とは特別な道具や食材、調味料に依るものではなく、技術だということを再認識させてくれた。しっかり宴に混じって酒を呷りつつ、手際よくメインの肉料理やパスタなどを仕上げるシェフの姿を尊敬した。そんな彼の料理で、会が盛り上がらぬわけがない。

誰もが口々に旨い旨いといいながら、会話を楽しんだり、DVDを観たりと思い思いに時を過ごした。中にはすっかり眠ってしまい、あとで恐縮していた人もいる。けど、眠れるってことは、それだけリラックスしてくれたってことだ。誰もが気軽に集い、くつろげる家はぼくの理想でもあるのだ。

ぜひ次回も参加者がまったりできる、そんな楽しくものんびりしたパーティを開催したいと願う。
 

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# by sangyuan | 2007-11-10 01:00 | 交流
 
期待をかけてよい店 (花樂)
たまにはご馳走でも食べようと、1年ぶりに天ぷら料亭の花樂を訪れた。

花樂は大阪にある老舗料亭『一宝』の五代目が、日本文化を世界に広めようと築き上げた場所。味はもとより、その空間作りやサービスも一流の特別な店なのだ。ぼくみたいな若輩者がおいそれと訪れることのできぬ老舗の味が、ここ上海ではリーズナブルに楽しむことができるのである。

花楽の鯖ずし:クリックで拡大
肉厚の鯖はほどよく酢が効き、上海ではトップレベルの旨さ
前回往訪時に不満を感じたのが、コースに余計な料理が多いことだ。先付け、前菜、造りなどと続き、ようやく天ぷらと対面できる。他の料理もそこそこ旨いが、天ぷらに比べ一段劣る気がするのだ。中途半端を提供されるくらいなら、天ぷらのみを楽しみたいと感じていたのである。

そんな願いが通じたのか、前菜以外は天ぷら通しのコースができていたのは嬉しかった。

ところがそんな天ぷらコースは、残念ながら油っこさが鼻についた。前回は料理長の関氏自らが揚げてくれた『油を感じない』天ぷらだったが、今回は他の調理師が揚げたせいかやや重く感じたのだ。それでも上海ではピカ一なのだが、前回のそれが神懸っていただけに残念であった。

逆に感心したのが自宅用に購入した鯖ずしで、これが大そう旨かった。巻き簀を解くと、中からは薄い昆布で包まれた美しい鯖が姿を現わす。鯖と酢飯のバランスもよく、一般的な押し寿司よりも柔らかなシャリが口中でホロリとほぐれる。酢もちょうどよい加減で、思わず笑顔がこぼれた。

やや残念な部分も目についたが、それも要求レベルが高いからこそだ。上海でこれだけの期待をかけられる店は、そう多くはないだろう。今後もどうか、ぼくの我が侭に応えて欲しい店である。

 

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天ぷら料亭 花樂
種別 日本料理(天ぷら料亭)
住所 上海市徐匯区斜土路2421号 4号楼 (斜土路 x 宛平南路、交差点付近)
営業 11:00~13:30(L.O.) / 17:00~21:30(L.O.)
電話 021-6438-3822
交通 地鉄1号 徐家匯 / 公交 斜土路(44,50,303,864路)ほか
予算 260,350,490RMB(昼) / 300,490,690,890,1200RMB(夜) / 鯖ずし 160RMB
言語 日本語 / 中国語 / 英語
菜単 日本語 / 中国語 / 英語 / 写真なし
備考 天ぷらの調理は料理長を指名したい
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# by sangyuan | 2007-11-06 01:00 | 街角グルメ


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