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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
イスラムの刑罰
クチャ市内に戻ったぼくらが次に訪れたのは、クチャ大寺という由緒あるモスクだ。

新疆イスラムシーヤ派の始祖イスハク・アリが創建したもので、クチャでは最大の寺院だ。エティガールを見たあとでは小さく思えるが、それでも数千人を収容できる礼拝堂や、高さ19メートルの尖塔を持つ立派な建物である。そんなモスクの片隅に、かつての裁判所跡があるという。

クチャ大寺の裁判所:クリックで拡大
イスラム式の裁判所では判決後、即刑の執行だったようだ
薄暗い小さな建物に入ると、縁側のように高くなった部分と土間のような場所に分かれている。ガイド氏の話しでは高い位置に裁判官が座り、土間のような部分に被告人が位置したという。さしずめ近世日本の白州のようなものか。

その中でも異彩を放っているのが、机の上に並べられた様々な鞭。細身のものは女性用のもの、細長い革袋に砂を詰めたものが男性用だ。

イスラムの教典には、経済活動についても定められていることはすでに書いた。実際にはそれだけでなく、生活すべてを網羅した規範書のようなものなのだという。そこには個人の権利、生命、財産、名誉などを守るための律法も含まれており、法律書としての側面をも持っているのだ。

新疆ウイグル自治区は中国であるから、その裁判は中国の法律に則って行われる。しかし、イスラムを国教とする国々では今も、律法の基本は教典にあり、それを破りしものには容赦なく鞭が飛ぶという。イランではビールを2杯飲んだ男性が、130回ものムチ打ち刑に処されたそうだ。

国や法律の違いといえばそれまでだが、現実の鞭を目の前にして空恐ろしさを感じたのだった。
Blogger@上海(B@SH) "ランキング上位に上海を"-
by sangyuan | 2007-11-01 01:00 | 観光情報
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