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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
苗族の料理に舌鼓 (酸湯魚)
貴州の旅でお世話になったのは現地ガイドの周さんだ。

ツアー初日に日本語で「周(しゅう)と申します」と自己紹介したものだから、参加者全員が彼のことを「しゅうさん、しゅうさん」と呼ぶ。おかげでその度に振り返り、返事をする羽目となった。

トン族の料理:クリックで拡大
ピリ辛の料理はどれもごはんがススムものばかり
この周さん、気を遣ってくれるのは嬉しいのだが、気遣いの方向がやや明後日を向いている。たとえば貴州料理(黔菜)の特徴は酸味と辛味で、ぼくは楽しみにしていた。ところがツアー最初の料理はどれひとつ辛くも酸っぱくもない。

不審に思って周さんを問い詰めたところ、「貴州の料理は日本人には辛すぎるので、辛くないものを選びました」としれっと答えるのだ。

辛さを控えめにするならともかく、まったく出さないのは如何なものかと皆で苦情を申し立て、次以降は辛い料理もテーブルに登るようになった。やはり旅先では土地の料理を食べたいのだ。

そんな貴州の料理は噂通り、辛味と酸味のバランスが絶妙でどれも旨かった。ごはんによく合う味わいは、どこか東南アジア料理、とくにタイ料理に通じるものがある。やや脂っこいと感じる皿もあったが、酸味が効いているせいかスルスルとお腹に入るのだ。そして辛さで舌が麻痺したころに、地元の銘酒茅台酒(マオタイ酒)で洗い流せば、またいくらでも食べられるのである。

酸湯魚:クリックで拡大
爽やかな酸味のスープは、さながら中華風トムヤムクンだ
そんな黔菜の中でもとくに気に入ったのが、苗族の郷土料理である酸湯魚だ。

真っ赤なスープはとても辛そうだが、見た目ほどは辛くない。スープの赤はトマトを醗酵させたもので、爽やかな酸味の中にピリリとスパイスや香草類が効いている。この中にナマズや鯉などの川魚が1匹まるごと入っており、魚の旨味が溶けだしたスープは絶品である。

川魚といえば独特の臭みを嫌う日本人は多いが、こちらの料理はスープの力か、まったく臭みは気にならなかった。口の中でサッとほどける柔らかな魚を咀嚼し、爽やかな酸味のスープでさっと流し込む。薬味に加えた唐がらしが心地よい刺激を与えつつ、あとにはなんともいえない余韻を残してくれるのだ。じゃが芋や葉野菜なども名脇役で、すっかり酸湯魚の虜となってしまった。

上海にも貴州料理の店はいくつかあるので、ぜひまたこの快感を味わいに行きたいものである。
Blogger@上海(B@SH) "ランキング上位に上海を"-
by sangyuan | 2007-05-06 01:00 | 街角グルメ
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