オルゴール博物館で耳目を潤したあとは、同じ館内にあるPARI's Shanghaiを訪れたい。
自動ピアノやアンティークが並ぶ
東方芸術中心内で同店やカフェサロンを経営するオーナー氏は、オルゴール博物館の経営者と同一人物。彼が世界中から集めたオルゴールをはじめ、ランプや書棚など本物のアンティークが、ヨーロピアンテイストな店内を彩っている。
店内の中央ステージには『神々の楽器(The Instrument of the Immortals)』として知られるスタインウェイの自動ピアノが設えられており、食事をしながらオルゴールやピアノによる無人演奏を楽しむことができる。電子楽器とは違う、アナログな機械仕掛けが生み出す暖かみのある音色は、心にスッと染みいるようだった。
そんな最高の環境で供される料理もまた素晴らしいものだ。フランスの有名店での修行を経て、日本の五ツ星ホテルで総料理長を務めた松永寿朗シェフが作るフレンチの数々は、素材の持ち味を活かした繊細な味付け。在上海フランス大使からも本物だと評される、本場仕込みのフランス料理を楽しもう。
あれこれ少しずつ楽しめるのが嬉しい
90元のランチセットは1枚のプレート上にサラダ、スープ、魚料理、肉料理が並ぶ可愛らしい一皿。まるで和食の海鮮丼を思わせるような海の幸のシェフサラダは、エビ、ホタテ、マグロ、真鯛、いくらなどがたっぷりで、わずかに熱を通すことで旨味を活性化させた海鮮を、ワサビ風味のソースがきっちりとまとめ上げた逸品だ。
価格はやや高めだが、ポイントをしっかりと押さえたサービス、本物のアンティークを贅沢に奢った空間、そして極上のフレンチを楽しめることを考えれば割高感を感じることはないだろう。特別な人との大切なディナーに、ぜひ訪れてみて欲しい場所である。
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PARI's Shanghai / 法国餐館 巴黎 上海
種別 フランス料理
住所 上海市浦東新区丁香路425号 上海東方芸術中心内 (世紀大道 x 丁香路)
営業 11:30~14:30 / 17:30~22:30
電話 021-6854-7645
交通 地鉄2号 上海科技館 1号出口 徒歩5分
予算 90~250RMB(ランチ) / 450~780RMB(ディナー) / アラカルト 80RMB~
言語 中国語 / 英語 / 日本語(シェフほか一部)
菜単 英語 / 中国語 / 写真なし
備考 総席数 100席 / 6~20名用のVIPルームあり / サービス料 15%