もともとネガティブなことをくよくよ悩んだりしないほうだったのですが、ブログを
始めてからというもの、不幸な出来事もネタになると喜んでしまう自分がいます。
事の発端は4月、
腸カタルで診察を受けたときに便から潜血が検出されました。
そのときは炎症からくるものだろうと放置しておいたのですが、その後も何度か
出血らしきものが認められることから、一度検査して貰おうと病院を再訪しました。
再検査の結果、未だに潜血が見られるということで医師から腸検査を勧められます。
以前、これまた好奇心から胃カメラによる検査を受けて、地獄の苦しみを味わいましたが
腸検査であれば、それほど苦しくないだろうしネタになるからと快諾してしまいました。
そのときは、次に訪れる別種の苦しみについて神ならぬ身の知る由もありませんでした。
大腸の検査には内視鏡が使われるのですが、腸内に便が残っていると撮像できません。
このため検査前には下剤を飲まされますし、必要に応じて浣腸されることもあります。
さて、ぼくが検査の準備として手渡されたのは、2種類の薬品がふたつずつでした。
内容は利尿剤と生理食塩水らしいのですが、パッケージを見るとどちらも点滴用。
生食の主成分はグルコースと塩化ナトリウムなので、スポーツ飲料みたいなものですが
本来は点滴用のマンニトールって、そもそも経口投与してよいものなのでしょうか。
また、これら全部で1.5リットルの液体を、2時間で飲めという指示も気になります。
ビールならともかく、点滴用の液体(おそらく不味い)を1.5リットルも飲み干すのは
かなりの苦行のような気がしますし、下剤じゃなくて利尿剤でよいのでしょうか。
幸い、思っていたほど不味くはなかったものの、やはり全部飲むのはかなりキツい。
途中で気分が悪くなってしまい、最後の数百ミリリットル程度は残してしまいましたが
液状の便がしばらく止まらなくなったので、一応の目的は達してくれたようです。
検査当日、予約した時間に病院に到着し検査を待ちますが、不安が付きまといます。
胃カメラと違って、ほとんど苦痛がないと思っていた大腸の内視鏡検査ですが
検査技師の技量によっては、かなりの痛みや苦しみをともなうのだそうです。
天下の中山病院の技師とはいえ、ここは中国ですから油断はできません。
てっきり検査着に着替えさせられるものと思っていたのですが、スーツのままで検査。
この格好で下半身だけをまる出しにしているは、かなりのまぬけなスタイルかも。
やがてストレッチャーごと検査室に運ばれ、点滴が始まりました。
身振り手振りで横向きになるように指示されて、いよいよだと思ったのですが……。
次に気が付いたときには、検査は終了しており服を着るように指示されました。
なんの事前説明もないまま、どうやら麻酔で眠らされてしまったようです。
苦痛を感じなくて済んだのはよかったものの、ブログのネタとしては面白くない。
体内を異物が這い回る感覚や、如何に辱めを受けたかを伝えようと思っていたのに!
なんだかつまらないオチでしたが、検査結果は良好だったのでよしとしておきましょう。
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