ぽかぽか陽気に誘われて、梅の花を愛でようと上海大観園を訪れました。
大観園は上海市郊外、淀山湖の東岸に位置する大庭園で、中国三大小説のひとつ
『紅楼夢』に出てくる同名の庭園を忠実に再現したテーマパークです。
大観園へのアクセスは、いつもお世話になっている旅遊集散中心発の旅遊4号線が便利。
途中、朱家角や東方緑舟などを経由して、終点の大観園までは約1時間半。
車窓の景色を楽しんだり、ちょっと眠っているうちに到着します。
入場料はちょっと高めなのですが、その分だけ庭園内は見どころがたくさん。
紅学(紅楼夢の研究)の専門家たちが本格的に考証に携わったというだけあって
作品世界をかなり忠実に再現しており、清代の貴族の暮らしぶりがうかがえます。
ぼくは不勉強で『紅楼夢』は読んだことありませんが、それでも十分楽しめました。
いろいろな名前の付けられた築山や建物はすべて作中に登場する場所なので
実際に本を読まれた方は、数々の名シーンなどの想像が膨らんで面白いでしょうね。
青雲塔は7層ある宋の宝塔を模したもので、高さは約47メートルの立派なもの。
残念ながら観光客は5層までしか上ることができませんが、それでも大観園と
その周辺を一望のもとに見はるかすことができるのでオススメのポイント。
当然エレベーターなどはなく、らせん階段をえっちらおっちら上ることになります。
前日、会社で行われたバドミントン大会の疲れと、日頃の運動不足がたたってか
上り切る頃にはひざがガクガクしていましたが、それに見合う眺望は最高でした。
ただし、手すりが低く通路も狭いので、高所恐怖症の人はお尻がムズムズするかも。
今回の主目的でもある梅林ですが、大観園から西へ向かったところにあります。
ぼくらはてっきり大観園の中にあるものと思っていたのですが、どうやらこれは
独立した梅園のようで、今回は時間の関係で訪れることができませんでした。
ただし、大観園の中にも小規模ながらいくつかの梅スポットが存在します。
もちろん時間があれば両方を見学したほうがよいかもしれませんが
今回に関しては大観園のものだけでも十分に楽しめたように思います。
周辺にはキャンプ施設や船上レストラン、カート場などもあり1日楽しむことが可能。
とくに大馬力のエンジンを積んだモーターボートによる遊覧は、かなりのスピードで
右へ左へのスラロームを行なってくれたりとスリル満点で面白かったです。
あったかな休日には、ピクニック代わりに出かけてみては如何でしょうか。
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上海大観園
上海市青浦区青商公路701号
電話 021-5926-2831 / 021-5926-2089
営業 08:00~16:30
交通 旅遊4号線(上海体育館より16元、約1.5時間)
入場 60元 (周辺観光地とのお得なセット券あり、年齢により割引き)