excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
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野菜の美味しいレストラン (フィオーレ)
上海で食べる野菜は総じて美味しくない。

農薬天国と呼ばれる中国の野菜には、たっぷりと薬剤が使われている。虫を殺すための薬が野菜によいわけがなく、そのストレスはエグ味となって表面化する。濃い味付けのときでも気になるくらいで、生のまま素材の旨味を楽しむようなサラダなどでは、致命的な欠点となっているのだ。

スティックサラダ:クリックで拡大
上海で生野菜が旨い店は貴重だ
ところが、友人の紹介で訪れたイタリアンは、新鮮な生野菜を使ったサラダが美味しい、ゴキゲンなレストランだった。

ビストロフィオーレはもともと、古北の万科広場で人気のレストランであった。ところが共同経営者とのトラブルで袂を別つことになったオーナーが、古羊路にジャスミンの名を付加した新店としてオープンさせたという。なんとも上海らしいエピソードである。

ガラス張りの明るい店内は、調理師の作業が見渡せるオープンキッチンでとても開放的な造りになっている。木の温もりを感じさせる店内には、カウンター席が用意されている。またキッズスペースなどもあり、ひとりでも家族連れでも利用し易くなっている。

ピザやパスタは大中小から選べ、トッピングやパスタの種類を変更することも可能だ。サラダのドレッシングも6種から選択でき、細やかな心配りや雰囲気が日本のファミレスを思わせる。上海ではあまり見かけないイカ墨のリゾットやパスタがあるのも、個人的には高ポイントであった。

肝心の料理の味についてはそこそこのレベルだが、ことサラダについては野菜の美味しさが嬉しかった。大好きなタルタルで食べるグリーンサラダも旨かったが、スティックサラダの人参やセロリの味わいは感涙物だ。ほとんど貪るように食べ尽くし、思わずお代わりを追加したほどだ。

気取らずカジュアルに楽しめるファミレス風レストラン、近所にあったら通ってしまいそうな店だ。

 

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BISTRO FIORE Jasmine / ビストロフィオーレ・ジャスミン
種別 イタリア料理
住所 上海市長寧区古羊路473号S4-B (古羊路 x 姚虹路、交差点付近)
営業 11:30~14:00 / 17:30~23:00
電話 021-5175-3093
交通 公交 姚虹路古羊路(149路)ほか
予算 トマトサラダ 18RMB / シーフードマリネ 30RMB / シーフードピザ 40RMB~
言語 日本語 / 中国語
菜単 日本語 / 中国語 / 写真なし
備考 ファミレス感覚で気軽に利用できるイタリアン / イタリアンなのに仏語(ビストロ)
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by sangyuan | 2007-10-21 01:00 | 街角グルメ
 
失われていく風景 (アクスからクチャへ)
ようやくたどり着いたアクスは、これといった見どころのない小さな街だ。

ここは中継のためだけに訪れた都市なので、我々はアクスで一夜を過ごしたのち、翌朝にはクチャへ向けて旅立つことになっている。個人旅行であればのんびりと下町の風情でも楽しんでいきたいところだが、時間の限られたツアーでは通過するだけの場所が増えてしまうのも仕方ない。

新疆風ぶっかけ飯:クリックで拡大
トマトの酸味が嬉しいスパイシーなぶっかけ飯は素朴で旨い
朝食はローカルな食堂にて、スパイシーなぶっかけ飯を賞味する。トマトの酸味が効いたタレは、ごはんと相性がよく、なかなか旨かった。

ぼくはツアーについているホテルの朝食は取らず、外で済ますことが多い。宿での食事はどこもありきたりなので、時間が許す限りは土地のものを楽しみたい。ただし、新疆では早朝から営業の店が少なく、この日が初であった。

朝食後はカシュガルから運転してくれたドライバーに別れを告げ、別のバスに乗り換える。クチャまでは約4時間の旅となるが、近いと感じてしまうのはすでに感覚が麻痺してしまったのだろうか。市街地周辺はポプラ並木ののどかな風景が続くが、オアシスから出ると再び荒野が続く。

前日のカシュガル・アスク間は単調な景色の連続で飽きを感じたが、この日はなかなか見どころも多かった。通常、アスクからクチャへ行くには国道312号が使われるが、今回は拝城を経由するルートだ。未舗装道を含む険しい道だが、よりシルクロードらしい風景が楽しめるという。

先日は天山山脈と平行に走り続けるだけだったが、この日は山岳部へも分け入っていく。いくつかのアップダウンを越えると、五彩山と呼ばれる不思議な風景が視界の先に広がった。層状に塗り分けられた奇妙な山の前には干上がった川があり、その底を縫うように道路が続いていた。

彼方に見える天山山脈:クリックで拡大   未舗装の道を行く:クリックで拡大   シルクロードらしいルート:クリックで拡大
左:天山南路が山脈に沿った道だと判る 中:揺れる荷台でロバたちも窮屈そうだ 右:この険しい道をかつては徒歩で通った

ここでトイレ休憩となるが、このツアーでは何度目かの青空トイレ。雄大な自然に抱かれての乾いた大地への放尿は、どこか清々しいものがある。ツアー初期には不満を漏らしていた女性陣たちも、心なしか楽しそうだった。少なくとも悪臭の酷いトイレよりは、よほどよいのではなかろうか。

クチャ手前は未舗装の道が続き、この旅での一番の難所となっている。ガイド氏は「苦しロード」などと駄洒落をいっていたが、窓から見る切り立った崖でこぼこ道は、イメージしていたシルクロードそのものだ。かつてこの道を玄奘三蔵や、キャラバン隊たちが旅したと思えば感慨深い。

このルートも数年後には、立派な舗装道になってしまうという。生活は便利になる反面、古の絹の道は失われつつある。今しか見られないその姿を、ぼくはしっかりと瞳に焼きつけるのだった。
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by sangyuan | 2007-10-20 01:00 | 観光情報
 
列車の旅、バスの旅
列車での旅が好きだ。

目的地までの移動時間を短縮できる飛行機を否定するつもりはないが、もし時間に余裕があるのなら、各駅停車の列車に乗ってのんびりと移動したい。目指す地へたどり着くことは大切だが、その移動の過程も含めて旅だと思う。車窓の風景、車内での出会いもまた旅の一部なのだ。

カシュガル駅:クリックで拡大
ちょっと変わった形のカシュガル駅に、列車の姿はなかった
カシュガルから次なる目的地アクスへは、南疆鉄道を利用した列車の旅となる。天山山脈を左手に眺めながら荒野を行く行程は、出発前から楽しみにしていたポイントなのだ。

ところが市の有力者の家庭で昼食をご馳走になっている最中、添乗員より残念な知らせがあった。昨夜の嵐と強風でダイヤが乱れており、乗車予定の列車がいつ動くか判らないという。

聞けば完全に運休というわけではないし、本日は移動のみの予定である。待てばそのうち到着するのであれば、もう少しカシュガルを観光しながら時間を潰してでも、列車に乗りたいと考えた。ただ、旅行社としては不確かな予定は避けたいようで、バスを使うことになってしまった。

カシュガルからアクスまでは約420キロ、休憩時間も含め7時間半程度の行程となる。この辺りは速度超過の取締まりが厳しいので制限速度を厳守したまま、バスは東を目指して走り始めた。

それにしてもバスでの移動は単調極まりない。時折、小さな集落を抜けることもあるが、基本的には左手に天山山脈右手に荒野が広がる風景に変化はない。途中、居眠りでもしたのかトレーラーがまっすぐな一本道で横転していたり、荷崩れしたトラックの立ち往生を見かけたくらいだ。

どこまでも続く道:クリックで拡大   横転したトレーラー:クリックで拡大   ハミ瓜の売り場:クリックで拡大
左:荒野を走るハイウェイはまっすぐだ  中:何もない道でなぜか横転していた  右:新疆で食べる瓜はどれも甘く、瑞々しい

トイレ休憩は路上にある公衆トイレを利用するが、これがなかなかのクセモノだ。水洗設備などはなく、その多くは穴を掘った上に板を渡しただけの簡素なものだ。下の穴には堆く積もった排泄物があり、これが目に染みるほどの悪臭を放っている。これなら青空トイレのほうがマシである。

そんなトイレの前には、旅行者を目当てにしているのか、山のような瓜を積み上げて販売している。上海で見かけるハミ瓜はまだ青いうちに収穫して運ばれるが、こちらで食べるそれは露地で完熟させたものなので、驚くほどに甘くてジューシーだ。ぼくらは鼻をつまみつつ、瓜を貪った。

やがて車窓の景色がトワイライトに染まるころ、ぼくらを乗せたバスはアクスへと滑り込んだ。
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by sangyuan | 2007-10-19 01:00 | 街角グルメ
 
日本料理店の店名 (林檎)
店の名前がどんなものだろうとも、基本的に料理の味とは関係ないはずだ。

ただしそれが和食店なら、店名からある程度の情報が読み取れることもある。例えばあまりに日本人のセンスからかけ離れている場合、逆にベタベタな日本的名前の場合は、中国人経営が多いように思う。中国人の店でも旨い例もあるが、大抵の場合はなんちゃって和食が多いのだ。

林檎のお好みにぎり:クリックで拡大
思ったよりしっかりした寿司は、ネタも技術も悪くない
さて、先日訪れた日本料理店は、名前だけでいえば危険な香りを放っていた。まるで70年代に出来た町の喫茶店のような店名、ネオン管のドギツい看板、店頭に飾られたカレーやラーメンのサンプルが日本人の関わりを否定していた。

この店は危ないと本能では感じ取っていたものの、ふかひれを丸ごと奢った贅沢なラーメンのオープニング特価78元に釣られたのである。

ほとんど中国料理店のままな内装に、より一層の危機感を覚えながらも、件のふかひれラーメンをオーダーする。何気なしにメニューを眺めていると、小鰭のにぎりがあるというのでこちらも注文。上海では貴重な光りもの。値段も10元以下と格安なので、ものは試しで頼んでみたのだ。

ラーメンに関しては懐かしい中華そばといった感じで、上に薄くスライスされたふかひれが乗っていた。不味くはないが、2度目はないだろう。ただし、小鰭に関してはなかなか旨かったので、他にもお勧めだというネタをいくつか握って貰ったところ、どれも予想に反して及第点なのである。

特別旨いわけではないが、自宅から徒歩圏内で味と価格のバランスもよい。遠くからわざわざ出向くのはどうかと思うが、個人的には意外と使える店だと思えた。キャンペーンがなければ見た目や店名で敬遠していただろうが、実際に食べてみないと味って判らないと教えてくれた店だ。

 

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懐石レストラン Cafe 林檎
種別 日本料理(寿司、鍋物、その他)
住所 上海市静安区愚園路558号 (愚園路 x 鎮寧路、交差点を東)
営業 11:00~14:00 / 17:00~22:00
電話 021-6252-8067
交通 地鉄2号 江蘇路 / 公交 鎮寧路(20,138,330,825,921路)ほか
予算 鍋物 68RMB~ / にぎり寿司 7RMB~ / ふかひれラーメン 150RMBほか
言語 日本語 / 中国語
種別 日本語 / 中国語 / 写真なし / 暫定メニュー
備考 しゃぶしゃぶセット 100RMB→68RMB(要予約)
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by sangyuan | 2007-10-18 01:00 | 街角グルメ
 
西域からきた姫君 (香妃墓)
香妃と呼ばれた西域の美女をご存知だろうか。

時に18世紀の半ば。清の乾隆帝は破竹の勢いで領土を拡大し、ついには莎車(新疆)をも陥落させた。このときに捕らえられたのが、カシュガルの王妃イクバル・ホージャ。彼女はその美しさも然る事ながら、その身体から砂ナツメの芳香が放たれることから香妃と呼ばれるようになった。

乾隆帝はたちまち香妃の虜となったが、敬虔なムスリムだった彼女は前夫に操を立てて、けして皇帝に心を開こうとはしなかった。それでも諦めきれない皇帝の姿を憂いた皇太后は、ひそかに香妃と面会して自殺を迫った。夫を失い、国へ戻ることもできない彼女は、自ら命を絶ったのだ。

アパク・ホージャ墓:クリックで拡大
タイル貼りの美しい建物は、丸屋根や尖塔がイスラムらしい
そんな香妃の亡骸が葬られているという、アパク・ホージャ墓を訪れた。アパク・ホージャとは16世紀末に活躍したイスラムの指導者で、ここは彼とその一族(5代72人)の墓である。

立派な石造りのアーチをくぐって敷地内へと入る。敷地内にはポプラや、香妃にまつわる砂ナツメの木々が並んでいる。石畳の通路を進み、小さな門をくぐると立派な建物が姿を現わした。

緑色のタイルで飾られた美しい建物に足を踏み入れる。内部は一段高くなった部分に、ビニルハウスの頂上を尖らせたようなものが多く並び、その上に色とりどりな布が掛けられている。これが墓石で、その地下数メートルの部分には今も、ホージャ一族の遺体が埋葬されているという。

その中のひとつの香妃の墓とされる墓石もあるが、近年の調査ではそこに遺体はないという。遺体は3年かけてカシュガルまで運ばれたとか、北京近郊に葬られた、湖北省に墓があるなど諸説あるようだが、彼女がどこで眠っていようとも、その物悲しい伝説が変わることはないだろう。
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by sangyuan | 2007-10-17 01:00 | 観光情報
 
新疆に見るイスラム教
世界三大宗教の中でも、イスラム教は我々日本人にとってかなり馴染みが薄い。

信仰の度合は別としても、仏教は我々の日常の中に密着している部分がある。またキリスト教についても、なんとなくながらもメディアなどを通してある程度の基礎知識を持っていることが多い。ところがことイスラムに関しては、むしろ誤ったイメージによる偏見が多いような気がするのだ。

エティガール寺院:クリックで拡大
新疆最大のイスラム寺院は厳粛な雰囲気を漂わせていた
新疆に暮らす人々の多くは、イスラム教を信仰している。今回の旅を通じて、これまで遠い世界のものだったイスラムを身近に感じ、その片鱗に触れ、少なからず知ることができた。

これら知り得たことをすべて書き連ねていくと、枚挙にいとまがないので、とくに気になったふたつを紹介する。それはラマダーンと呼ばれる断食の月と、喜捨と呼ばれる寄付・施しである。

イスラム世界には年に一ヶ月ほど、ラマダーンと呼ばれる断食月がある。断食といってもまったく何も食べないのではなく、日の出から日没までのあいだは食べ物を口にしないという決まりだ。ぼくはこれを修行の一環のようなものだと思っていたが、その真意は別のところにあったのだ。

イスラムの教典には経済についても書かれており、真っ当な取引きでお金を儲けることはよいことだとされている。ただし、そうすると貧富の差が生まれてしまい、貧しさで喰うものにも困る人が出てくる。ラマダーンは富めるものも、貧しきものも、一様に空腹を感じるためにあるのだという。

富めるものは食事のできないことの辛さを知ることで、貧しきものの気持ちを知ることができる。そして誰も彼もが空腹を抱えることで、一種の連帯感のようなものが生まれるのだという。

エティガール寺院:クリックで拡大   寺院内の礼拝堂:クリックで拡大   屋外にある古い礼拝台:クリックで拡大   内部は空っぽ:クリックで拡大
1.黄色が可愛いエティガール寺院 2.薄暗い礼拝堂内部 3.屋外にある古い礼拝台 4.礼拝のためだけの空間はシンプル

断食にも絡んでくるのが喜捨という、一種のお布施だ。お布施といっても寺院などへの寄付ではない。そもそもイスラムには聖職者は存在しない。イスラムの喜捨とは富めるものが、貧しいものへ与える金品、物品、食品などで、そうすることで徳を高めることができるのだという。

イスラムでは金儲けは悪いことではないと先に述べたが、それを溜め込んで独り占めすることは卑しいことだとされる。金持ちは断食することで貧乏人の気持ちを知り、困っている人、貧しい人に施しを与えることで、自身の徳を高めていくのだという。宗教に利権が絡まないよい仕組みだ。

4日目の朝、新疆地区最大のイスラム寺院エティガールを訪れた。人気のない静謐たる空間はほとんど空っぽだが、礼拝の時間ともなれば何万ものムスリム(イスラム教徒)らで溢れる。凛とした空気の中、イスラムとは宗教というよりも、個人個人の生き方そのものであるように思えた。
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by sangyuan | 2007-10-16 01:00 | 観光情報
 
念願のサンマを食す (和膳Sun)
鮮魚料理の和膳Sunが一周年記念キャンペーンを実施と聞いて、時の流れの早さを思った。

前回訪れたのは昨年の7月下旬なので、一周年は3ヶ月も前に過ぎている気もする。おそらくグランドオープンから計算してのことだろう。興亡恒なしな上海飲食界に於いては、開店から半月で消えていく店も珍しくない。無事に2年目を迎えたということは、それなりに評価すべきだろう。

サンマ定食:クリックで拡大
鮮度のよいサンマはワタまで旨い
この1年でどれだけ成長したのかを確かめるため……というのは建前で、キャンペーンのサンマ御前に釣られ、久しぶりに同店を訪れた。今なら128元が68元と大変お得になっているのだ。

極度に照明を落としてスポット光で机上だけを照らすやり方は、以前とまったく変わっていない。バーではないのだから、もう少し明るくてもよいのではないだろうか。キャンペーン中なので混雑しているだろうと予想していたが、ランチタイムの終了間際のせいか、店内にはぼくらを含めて3組だけと、やや閑散としていた。

ランチメニューには寿司や丼もの、煮付けなどの定食が並ぶが、ここは迷わず生サンマの塩焼き&刺身御前をオーダーした。

待つこと十数分、待ちに待ったサンマ様が運ばれてくる。色良く焼き上げられ、ぶすぶすと脂の爆ぜる音が聞こえてきそうなサンマの姿に興奮が高まっていく。箸先でそっと表皮を割ると、眩しいほどに白い身からは脂が滲み出す。そこから、得もいわれぬ香気がふわりと立ち上るのだ。

箸先でそっとハラワタをつまみ取り、期待に打ち震えながら口中へと運ぶ。新鮮なワタは苦味の中にもほのかな甘味を感じさせるほどで、味蕾の上に大輪の花を咲かせる。ぼくはその余韻が消えないうちに白飯をかき込み、グイグイと飲み込んだ。ああ、これぞ日本人に生まれた喜びだ。

以前は魚介類の質はよかったものの、シャリや海苔などの周りを固める素材が今ひとつであった。しかし、今回は問題のごはんも美味しくなっており、弱点をきちんと克服したのが見て取れた。特別価格なので評価が甘くなっている部分もあるが、今後の選択肢足り得る店だと思う。

 

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和膳Sun
種別 日本料理(鮮魚料理)
住所 上海市長寧区水城路12-20号 和平広場2F (水城路 x 虹橋路、交差点を北)
営業 11:30~14:00 / 17:00~23:00
電話 021-6270-0977
交通 公交 水城南路(57,925,925B,936路)ほか
予算 長崎鮮魚の刺身&寿司御前 88RMB / 北海道生サンマ塩焼き&刺身御前 68RMB
言語 日本語 / 中国語
菜単 日本語 / 中国語 / 写真なし
備考 10月28日まで一周年記念キャンペーンを実施中(ランチタイムのみ)
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by sangyuan | 2007-10-15 01:00 | 街角グルメ
 
ダンス・コミュニケーション
ウイグル族のあいだには『話し出したら歌い出す、歩き出したら踊り出す』という言葉がある。

彼らの歌好き、踊り好きを表わした言葉で、ウイグル族たちはことあるごとに歌い、舞い踊るのだという。夜の街を散策していると、大音量で音楽が聞こえてきた。何かのイベントかと思って覗いてみると、大きな広場で数百人の男女らがメロディーに併せてステップを踏んでいるのだった。

ウイグル舞踊:クリックで拡大
ステージ上で華麗に舞う美女
彼らの民族音楽は中国のそれとは異なり、トルコ的な雰囲気を持つエキゾチックな旋律だ。ウイグル族がトルコ系民族であることを考えると至極当然だろう。シルクロードが伝えたのは絹など形あるものだけでなく、音楽や踊りなどの文化も含まれるのだ。

カシュガル市内のレストランで夕飯を楽しんでいると、別室より独特なリズムが聞こえてきた。何かと思いステージ端から覗き見ると、ウイグル人の男女が民族舞踊を踊っているところであった。

興味をそそられたぼくらはガイド氏に相談してみたところ、近くにある別のステージを手配してくれた。約1時間のショーはあり、踊りあり、生演奏ありと盛り沢山でとても興味深いものだった。

ステージ上で繰り広げられる情熱的なダンスは、手や足だけでなく、指先や腰、顔の表情までもがそれぞれ意思を持った生き物のように、別々の動きを見せている。そのくせ、全体像として見ると統一感があり、複雑な動きが絡まり合ってひとつの踊りを作り上げていくかのようであった。

とくに興味深いのが求愛のダンスで、ひとりの美しい女性を4人の男性が追い求める物語仕立て。男性陣は贈り物などで女性の気を惹くが、彼女はひらりと身をかわしていく。最後はひとりの男性が選ばれるが、なんと女性は男性を抱え上げてステージを降り、会場は爆笑に包まれた。

1時間はあっという間で、最後は観客たちもステージ上に引き上げられる。はじめは少し照れながら小さく踊っていたぼくらも、場の雰囲気に浮かされ、身体全体でリズムを刻んでいた。観客とダンサーたちのあいだに会話はなかったけれど、踊りを通じて交流できることを知ったのだった。
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by sangyuan | 2007-10-14 01:00 | 街角グルメ
 
会社帰りにデート (PARROT)
会社帰りに妻と待ち合わせて、ディナーをとることになった。

妻と外食する機会は珍しくもないが、いつもならいっしょに家を出るのが普通。こんな風に外で待ち合わせてからだと、ちょっとしたデート気分で嬉しいものだ。それならば食事もそれらしい場所にしようと、無限度休閑広場にオープンしたイタリア&メキシコ料理店の PARROT を訪れた。

アンティパスト盛合せ:クリックで拡大
生ハムメロンではなく、生ハムハミ瓜なので甘さが足りない
店内に入って最初に目を引かれるのが、高さ28メートルの巨大な吹き抜け空間。もともとはビルのエントランスだったという空間は天上がガラス張りになっており、ランチタイムであれば降り注ぐ日差しがさぞ心地よいことだろう。

夜間はオーナー自らがデザインしたという照明が吊り下げられ、テーブル上のほのかなキャンドルライトがムーディな空間を演出していた。

メニューにはピザやパスタなどの一般的なイタリアンのほかに、なぜかメキシコ料理が並ぶ。それぞれに専門のシェフがいるそうだが、なぜこの組合わせになったのかはよく判らない。味に関しては可もなく不可もなくといった感じだが、パスタに関しては量が少なく茹で過ぎだと感じた。

今回はイタリア料理ばかりだったので、次回来店時にはメキシコ料理も試してみたいと思う。

 

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PARROT / 鸚鵡
種別 イタリア料理・メキシコ料理
住所 上海市盧湾区淮海中路138号 無限度休閑広場1F (淮海中路 x 普安路、交差点付近)
営業 11:00~2:00
電話 021-6375-6010
交通 地鉄1号 黄陂南路 徒歩8分 / 公交 西蔵南路(911,932,926,945,320)ほか
予算 プロシュートのピザ 98RMB / マルゲリータ 68RMB / 前菜盛合せ 68RMB
言語 英語 / 中国語 / 日本語
菜単 英語 / 中国語 / 日本語 / イタリア語 / 写真なし
備考 LAPIS LAZULI や LAPIS CASA の系列店
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by sangyuan | 2007-10-13 01:00 | 街角グルメ
 
バザールをめぐる
その街の生活を知りたければ、スーパーマーケットに行くのがよい。

どこの街でもスーパーには、そこに暮らす人々の日常がある。普段から住民たちが食べている惣菜や食材、日用に使う雑貨類や衣類、その他の雑多なものがところ狭しと並んでいる。そういったものから彼らの日常を垣間見るとともに、その街の大まかな物価を掴むこともできるのだ。

職人街の子供たち:クリックで拡大
どの国、どの街でも、子供たちの笑顔は輝いている
カシュガルではスーパーマーケットよりも、シルクロードの要衝らしくバザールを訪れたい。

カシュガルで行われるバザールは日曜日のものが最大規模となるが、普段からも街のいたるところで行われている。中央アジアと天山南路、そして西域南道の交差点にあたるカシュガルのバザールは、昔から揃わないものはないと呼ばれるほど、あらゆるものが扱われていた。

現在のバザールといえば主に日用品が主となるが、それでも外国人のぼくからすれば用途の見当もつかないような雑多な品々が、広大なエリアにズラリと並んでいた。そのほとんどは観光客には用のないものだが、ウイグル族の人々の買い物風景を眺めるだけで十分に楽しめた。

民芸品を扱う土産物店を冷やかし、ナッツやドライフルーツをしこたま試食し、ウイグル帽を売る店で値段交渉の駆け引きを楽しんだりしながら、バザールの雰囲気を堪能することができた。

バザールの次に向かったのが、職人街と呼ばれるストリートだ。ここでは様々な職人たちが店先で銅製品木工製品楽器などを造りながら展示即売している場所だ。ここもまたバザールの一種ともいえるが、取り扱っている製品の製造過程を目の前で見られるのが興味深い場所である。

カシュガルのバザール:クリックで拡大   楽器屋の新疆風タンバリン?:クリックで拡大   職人街の路上:クリックで拡大
左:生活雑貨から食料まで何でも揃う  中:ダップと呼ばれるタンバリンの先祖  右:鉄器や工芸品、その他にも食料などが揃う

とある木工品の店先に吊るされた品を指差し、ガイド氏が何をするものか当ててみろという。見たところはキセルのようだが、そんな単純な問題ではないのだろう。だが、考えても判らないので、キセルを咥えて吹かすような素振りをすると、周りにいたウイグル人たちが失笑を漏らす。

じつはこれ、煙草を詰める部分に似た箇所を赤ん坊のおちんちんに装着し、咥える部分を服の外に出す導尿装置なのだ。赤子がおしっこをしても外に導かれるのでおしめいらずで、ちゃんと女の子用もある。なるほどそんなものを外国人が咥えていたら、失笑を買っても仕方ない。

上海人たちにいわせれば、新疆人は危険だとか胡散臭いとよくいうが、ここで会った彼らは皆陽気で人懐っこい笑顔の人たちばかりだった。もちろん悪意を持った人がいないとはいわぬが、むしろ上海人による外地人への差別が、そんな危ない印象を創り出しているのではなかろうか。

楽器屋の親父の演奏に耳を傾けながらふと、そんなことを考えさせられた職人街のひとコマだ。
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by sangyuan | 2007-10-12 01:00 | 観光情報


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