excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
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酒場の顔 (セイザバー)
バーテンダーはその酒場の顔といっても過言ではないだろう。

豊富な酒ビンが並ぶカウンター:クリックで拡大
カウンターに並ぶ酒類は400種類以上
欧米的なパブスタイルであればさほど重要でない場合もあるが、静かに飲めるショットバーに於いては店の雰囲気を左右しかねない重要なポジションだ。顧客への対応、シェイカーを振る立ち居振る舞い、そういった行動すべてが店のイメージを形作っていく。

酒好きの友人が紹介してくれた星座バーは、バーテンダー兼オーナー金衆磊氏の個性と人柄が作り上げた素敵な空間だった。

カタカナで『セイザバー』と記された看板を横目に扉を開くと、カウンターに並べられた多数のボトルが目に入る。総数400種類以上という豊富な品ぞろえは上海でも屈指だろう。緩やかにジャズの流れる店内はどこか懐かしい雰囲気で、平日だというのに客足が途絶えることはなかった。

どこか懐かしさを感じる店内:クリックで拡大
初めてなのにどこか懐かしい店内
「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた金氏は中国人。その流暢な会話や、店名、メニューの随所に見られる日本語表記に、てっきり日本人だと思い込んでいたので驚かされる。ならば日本で長期に渡って暮らしていたのだろうと勘繰ったが、客とのやり取りやテレビ、雑誌で言葉を学んだのだそうだ。愛読書は週刊新潮、文春というからかなりの日本通だろう。

豊富なボトルと長年の経験が産み出す多彩なカクテルが自慢で、好みやイメージを伝えるだけで、その通りのカクテルを差し出してくれる。ノンアルコールのカクテルも扱うので、飲めない人も雰囲気を味わうことができる。オリジナルのカクテル『ロマンチック上海』や『ムーンライトキッス』とあわせて楽しみたい。

ひとりでフラリと立ち寄り、バーテンダーとゆっくり語り合ってみたい。そう感じさせてくれる場所。多数のバーが次々と生まれ、また消えていく上海に於いて、夜空に輝く星座のように、いつまでも変わることなく同じ場所で輝き続けている。そんな店だった。

 

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店名 セイザバー / BAR CONSTELLATION
種別 ショットバー
住所 住所 上海市徐匯区新楽路86号 (襄陽北路 × 新楽路、交差点を西へ)
営業 19:00~02:00
電話 021-5404-0970
交通 地鉄1号 陝西南路 徒歩9分 / 公交 襄陽北路(94路)ほか
予算 カクテル 50~60RMB / ビール 30RMB~ / 酒肴 20RMB~
言語 日本語 / 中国語 / 英語(未確認)
菜単 日本語 / 英語 / 写真なし
備考 カウンターは十数名、ソファ席もあり
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by sangyuan | 2007-02-08 01:00 | 街角グルメ
 
五感が喜ぶレストラン (PARI's Shanghai)
オルゴール博物館で耳目を潤したあとは、同じ館内にあるPARI's Shanghaiを訪れたい。

自動ピアノなどが並ぶステージ:クリックで拡大
自動ピアノやアンティークが並ぶ
東方芸術中心内で同店やカフェサロンを経営するオーナー氏は、オルゴール博物館の経営者と同一人物。彼が世界中から集めたオルゴールをはじめ、ランプや書棚など本物のアンティークが、ヨーロピアンテイストな店内を彩っている。

店内の中央ステージには『神々の楽器(The Instrument of the Immortals)』として知られるスタインウェイの自動ピアノが設えられており、食事をしながらオルゴールやピアノによる無人演奏を楽しむことができる。電子楽器とは違う、アナログな機械仕掛けが生み出す暖かみのある音色は、心にスッと染みいるようだった。


そんな最高の環境で供される料理もまた素晴らしいものだ。フランスの有名店での修行を経て、日本の五ツ星ホテルで総料理長を務めた松永寿朗シェフが作るフレンチの数々は、素材の持ち味を活かした繊細な味付け。在上海フランス大使からも本物だと評される、本場仕込みのフランス料理を楽しもう。

1プレートに盛り沢山のカジュアルなランチ:クリックで拡大
あれこれ少しずつ楽しめるのが嬉しい
90元のランチセットは1枚のプレート上にサラダ、スープ、魚料理、肉料理が並ぶ可愛らしい一皿。まるで和食の海鮮丼を思わせるような海の幸のシェフサラダは、エビ、ホタテ、マグロ、真鯛、いくらなどがたっぷりで、わずかに熱を通すことで旨味を活性化させた海鮮を、ワサビ風味のソースがきっちりとまとめ上げた逸品だ。

価格はやや高めだが、ポイントをしっかりと押さえたサービス、本物のアンティークを贅沢に奢った空間、そして極上のフレンチを楽しめることを考えれば割高感を感じることはないだろう。特別な人との大切なディナーに、ぜひ訪れてみて欲しい場所である。

 

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PARI's Shanghai / 法国餐館 巴黎 上海
種別 フランス料理
住所 上海市浦東新区丁香路425号 上海東方芸術中心内 (世紀大道 x 丁香路)
営業 11:30~14:30 / 17:30~22:30
電話 021-6854-7645
交通 地鉄2号 上海科技館 1号出口 徒歩5分
予算 90~250RMB(ランチ) / 450~780RMB(ディナー) / アラカルト 80RMB~
言語 中国語 / 英語 / 日本語(シェフほか一部)
菜単 英語 / 中国語 / 写真なし
備考 総席数 100席 / 6~20名用のVIPルームあり / サービス料 15%
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by sangyuan | 2007-02-07 01:00 | 街角グルメ
 
本物の味づくり (料亭 桂)
かつては鶏がらスープをだしに使った『味噌汁モドキ』を供するような、何でもアリの食べ飲み放題の日本料理店が横行していた上海和食界に今、厳しい淘汰の時代が訪れている。

店舗外観:クリックで拡大
飾り気のない入り口
美味しくない店、個性を持たない店は次々と時代の波に飲み込まれ、オンリーワンであるためにコンセプトに重きを置いた洒落たダイニングや創作料理をメインに扱う店作り、料理や素材に特化した専門店を目指す傾向にあるようだ。もはや日本料理という看板を掲げるだけで、客を集められた時代は終わったのである。

雰囲気を重視した店作りや、意外な取り合わせが目にも楽しい創作料理の数々。だが、果たしてこれらは本当に美味しいのだろうか。もちろん店の雰囲気も味を左右する大切な要素だし、新たな工夫や創作なくしては料理界の進化は止まってしまうだろう。けれど、基本を疎かにして作り上げたこれらは、物珍しさはあってもすぐに飽きられてしまう気がするのだ。

そんな上海和食界に警鐘を鳴らすが如く、素材を活かし基本を大切にした実直な味作りを心がける料亭桂が、成都路にほど近い大沽路に移転リニューアルオープンした。

料理長の山田顕弘氏は10歳の頃から庖丁を扱い、この道60年というベテラン中のベテランだ。大阪にある宮内庁御用達の料亭で30年以上に渡って料理長を務め、現在では上海の日本料理調理師クラブの会長を務める上海和食界の首領(ドン)である。

ちらし寿司定食:クリックで拡大
実山椒のアクセントが効いたちらしは絶品
そんな彼が創り出す料理は繊細にして基本に忠実で、その庖丁さばきには一点の迷いもない。日本で食べれば数万円という料亭の味が、リーズナブルな上海価格で楽しめるランチサービスは見逃せない。

懐かしい洋食店の味がするステーキ定食は、何の衒いもないウースターソースをベースとした味付けでとてもホッとする味だ。2週間に1度は食材を仕入れに日本に帰るという氏が持ち込んだ、実山椒を散らした海鮮ちらしもまた、丁寧な仕事ぶりに思わずうなり声が飛び出す。

各テーブルを周り客の反応を伺い、丁寧に応対してくれる山田氏の人柄も人気の秘密。今ならランチタイムは比較的空いているので、飾らない本物の味を気軽に楽しんでみては如何だろうか。

 

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料亭 桂
住所 上海市静安区大沽路393号 (成都北路 x 大沽路、交差点を西)
営業 11:30~23:00
電話 021-6327-1800
交通 地鉄 石門一路 徒歩12分 / 公交 延安中路(36,253,869,933,952B路)ほか
予算 和風ステーキ定食 70RMB / ちらし寿司定食 70RMB / 親子丼 50RMB ほか
言語 日本語 / 中国語
菜単 日本語 / 写真なし
備考 夜間は予約必須
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by sangyuan | 2007-02-06 01:00 | 街角グルメ
 
世界最古の健康食品
紀元前8千年にはすでに存在していたといわれる発酵乳は、いわば世界最古の健康食品だ。

東地中海沿岸、ブルガリア村などで重要な食物として食べられていたヨーグルトは、学者のメチニコフが不老長寿の効果があると唱えて以来、ヨーロッパ全土で広く作られるようになった。そして現在では世界中で一般的に食されるようになり、多くのひとから愛されている。

プレーンヨーグルト:クリックで拡大
憧れのプレーンヨーグルトがついに上海でも!
ぼくにとってヨーグルトといえば硬化剤や蔗糖を添加せずに作るプレーン以外はあり得ないのだが、残念なことにここ上海ではほとんどが蔗糖入り、しかも半液状のドリンクタイプのものしか流通していないのが現状だった。

ところが先日、いつも貴重な情報を提供してくれるよしけいさんのブログにて、上海でもプレーンタイプのヨーグルトが手に入るようになったとの情報を得て、さっそくぼくも入手してみた。

カルフールのプライベートブランド商品で、125グラムが4パックセットで19元もする。輸入品に比べれば割安感があるが、それでもローカルなヨーグルトの5倍近い価格はけっして安くはない。流通量が増えれば値段も安くなるだろうが、中国人がプレーンタイプを好むかどうかは疑問だ。

しっかりとした固さのある白いそれを頬張れば、独特の香りと爽やかな酸味が口中に広がり嬉しくなる。やや酸味が少ないのはぼくの好みと外れるが、上海でプレーンのヨーグルトが食べられる意義は大きい。料理用に、朝食のテーブルに、これから活躍してくれそうな商品の登場である。
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by sangyuan | 2007-02-05 01:00 | 街角グルメ
 
水産市場 de デート (第七回)
以前から当ブログ読者である方々はご存知のように、月一度のペースで海鮮まつりを開催中だ。

ホタテの豆鼓蒸し:クリックで拡大
数々の海鮮は鮮度抜群だ
もともとは水産市場にて安価に海鮮類を購入して、腹いっぱい食べようとの主旨で始まったイベント。現在ではそれ以外にも出会いの場を提供する目的も加わり、おかげで数多くの縁(えにし)に恵まれてきたように思う。旨いものを食らいつつ、新たな友達ができるなんて最高である。

第七回目を迎えた今回、史上最高22名もの参加者を集める大盛況となった。多くの賛同者が得られるのは嬉しい反面、いくつかのテーブルに分散せざるを得ないのは残念でもある。もっとも会が進めば各自が好き勝手に席替えを始めるので、気にするほどのことではないのかもしれない。

今回は1月、2月生まれの参加者の合同誕生日会も兼ねており、用意してきたケーキにロウソクを立てて皆でお祝いする。声を揃えてバースデーソングを歌えば、祝われる人はもとより、祝う側もなんだかしあわせな気分になれるから不思議だ。

新たな出会い:クリックで拡大
料理だけでなく交流も大きな楽しみ
集合写真:クリックで拡大
全員揃って笑顔で記念写真


周りを見渡してみれば、毎月誰かの誕生日がある。毎回、毎月こうして祝い続けていれば、誰もがずっとハッピーでいられるのではないだろうか。そんなハッピー集団に仲間入りしてみたいと感じたあなた、次回はぜひ参加して欲しいと願います。いっしょに楽しみましょう。

 

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天鴻酒家
住所 上海市普陀区銅川路977号 (銅川路 x 蘭渓路、交差点を東)
営業 不明
電話 021-6254-2225
予算 110RMB (調理代、酒代、ケーキ代などを含む)
言語 中国語
菜単 なし
備考 冷菜以外の料理は食材(海鮮)の持ち込みが必要 / 調理代はグラム単位
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by sangyuan | 2007-02-04 01:00 | 街角グルメ
 
天上からの音楽 (オルゴール博物館)
かつてぼくにとってのオルゴールとは、柔らかな音色ながらも少しちゃちな音源であった。

ところがある日、偶然目にしたオルゴールは50もの音階を持ち、天上から響くかのような極上のハーモニーを奏でてくれるものだった。それ自体が工芸品のような精密機械にすっかり魅了されたぼくは、1台数万円もするそれをいくつも買い集めることとなった。

上海オルゴール博物館:クリックで拡大
館内は撮影禁止(写真は展示直売コーナー)
そんなオルゴールの魅力を肌で感じることが出来る場所が、浦東新区の東方芸術センター内に位置する『上海オルゴールミュージアム』だ。京都嵐山にあるオルゴール博物館の館長が、ここ中国にもオルゴールの魅力を伝えようと一昨年末にオープンさせた施設。

館内には年代物のオルゴールやオートマタ(自動人形)が所狭しと並び、収蔵点数は250品目にも及ぶ。オルゴールを発明したアントア・ファブールによる、世界初のオルゴールなどの貴重な展示品も多い。

やや薄暗い館内はアンティークな雰囲気たっぷり。品の良い初老の学芸員氏が、実演を交えながら付きっきりで館内を案内してくれる。天使が奏でるかのような音楽や、電子制御のハイテクロボットとはあきらかに違う、オートマタたちの愛敬ある動きにすっかり魅せられてしまった。

芸術中心内には同じ経営者によるフランス料理のレストランがあり、素材の旨味を引き出したフレンチを食べながら、オルゴールや自動ピアノによる演奏を楽しむこともできる。休日のデートコースとして、あわせて利用したい場所だ。

 

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上海オルゴールミュージアム / 上海八音盤珍品陳列館
住所 上海市浦東新区丁香路425号 上海東方芸術中心内 (世紀大道 x 丁香路)
電話 021-6854-7647
予算 大人:50RMB / 小人 30RMB / 軍人・子供は割引きあり
交通 地鉄2号 上海科技館 1号出口より徒歩5分
言語 日本語 / 中国語
備考 館内は撮影禁止 / オルゴールショップ併設
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by sangyuan | 2007-02-03 01:00 | 観光情報
 
カプサイシン中毒 (天府川菜館)
甘味、塩味、酸味、苦味などの基本的な味は、舌の上にある受容体で感知する味覚である。

これに対して辛味は痛覚であり、いわば痛みと同列だ。その証拠に砂糖を皮膚に刷り込んでもなにも感じないが、唐がらしの粉末で同様の実験を行えば熱さや痛みを得られるはずだ。

数々の四川料理が並ぶ:クリックで拡大
麻と辣が特徴の四川料理がテーブルいっぱいに並ぶ
辛いものを美味しいと感じるのは、いい換えれば痛みに快感を覚えるということであり、マゾヒズムの変形だとは考えられないだろうか。

辛い食物の摂取により痛覚刺激が与えられると、これを和らげるため鎮痛物質が分泌される。これがモルヒネと同じように痛みを和らげ、あとに快感を残すのなら、普通の辛さでは徐々に満足できなくなるのも判る気がするのだ。

新虹橋倶楽部の2楼に位置する天府川菜館は、いつも多くの中国人たちで溢れる四川料理の店だ。麻婆豆腐や辣子鶏などスタンダードな川菜が並び、どれも10~20元程度のリーズナブルな価格で楽しむことができる。

見た目に反して辛さはマイルド:クリックで拡大
見た目に反して辛味はマイルド
まずはビールで喉を潤しながら待つこと数分、真っ赤な色合いの料理が次々と運び込まれてくる。脳天を突き抜けるような麻と辣の刺激を期待しながら箸を運ぶが、残念なことにピリ辛程度の辛さである。他の皿も試してみたが、どれもが物足りないと思えるレベルだった。とくに四川山椒がもたらす痺れるような辛さが、あまり感じられなかったのは残念でならない。

もっとも同席者の半数は十分に辛いと感じたそうなので、ぼくの場合は中毒症状が酷いらしい。麻薬もそうだが回数を重ねるごとに効果が弱まり、より多くの量を必要とするという。摂り過ぎれば身体に悪いと知りつつも、その快感故に止めることができない。四川や湖南料理はまさに、麻薬のようなものなのかもしれない。

 

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天府川菜館
住所 上海市長寧区婁山関路35号 新虹橋倶楽部2F (婁山関路 x 延安西路)
営業 11:00~22:00
電話 021-6275-7888
予算 498元(4人でシェア)
言語 中国語
菜単 中国語 / 写真あり(一部)
備考 辛いもの好きには物足りないかも
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by sangyuan | 2007-02-02 01:00 | 街角グルメ
 
上海できりたんぽを食らう (照ノ谷)
『きりたんぽ』とはどういう意味であろうか。

日常的に使っている言葉でも、その由来については知らないことのほうが多い。まして島根出身のぼくにとっては馴染みの薄いきりたんぽの由来なぞ、知らないほうが普通なのかもしれない。

気になって調べてみたところ、きりたんぽのたんぽとは、短穂槍から来ているらしい。短穂槍とは綿を丸めて革や布で包んだものを、穂先につけた練習用の槍のことだ。串に飯を巻きつけ焼いた姿がこれに似ており、それを切って食べるから「きりたんぽ」と呼ばれるようになったという。

絶品つくね串:クリックで拡大
手作りのきりたんぽ
きりたんぽちゃんこ:クリックで拡大
セリはかかせない
この料理、もともとはマタギ(東北地方山間に住む猟師)たちが日常的に食していたものだ。獲物を求めて何日間も山中を往来するマタギたちは、保存が利くように、木の棒にごはんを潰して巻きつけて焼いたものを携行食としていた。これを山で狩ったキジや野菜と煮た鍋に入れて食べていたという。

かつて南部藩主が領地の視察を行なった際に、この料理を振る舞われて感激したそうだ。今まで見たこともないものだったので料理名を訊ねたのだが、じつはこれまで名前らしい名前はついていなかった。困った料理番がとっさに思いついたのが槍の稽古に使う短穂槍で、思わずたんぽであると申し上げたのがきっかけだそうだ。もっともこれはやや作り話臭い気もするが、ものの名前の由来なぞは案外こんなものなのかもしれない。

そんなきりたんぽ発祥の地、秋田県出身の親方が作るきりたんぽ鍋が食べられるのが、虹梅路にある通称真珠城1階に佇む相撲茶屋 照ノ谷だ。元伊勢が浜部屋の力士であり、両国の有名ちゃんこ店で10年に渡って料理長を務めたという親方が、上海の地でも本格的なちゃんこ料理をと出店した店である。彼が故郷を懐かしんで作ったきりたんぽは、秋田仕込みの本格派だ。

絶品つくね串:クリックで拡大
豊富なサイドディッシュも魅力
きりたんぽの作り方は意外と簡単で、形にこだわらなければ家庭でも楽しむことができる。通常の手順で炊いたごはんをすり鉢に入れて、米の形を残しつつも粘りが出てくるまですり潰す。十分に粘りが出てきたら太めの竹串などに巻きつけて、直火で焙ってしっかりと焼き色をつける。出来れば炭火が望ましいが、家庭用のガスでも十分だ。米の焦げる香ばしい匂いがしたら、火から下ろして切り分けよう。

照ノ谷ではきりたんぽとちゃんこ鍋をあわせた、きりたんぽちゃんことして楽しめる。鶏肉とたっぷりの野菜やキノコを、厳選された鶏がらと醤油ベースのソップ出汁で煮込む。きりたんぽの定番、舞茸が入っていないのが残念だが、上海ではなかなか手に入らないのであろうか。

煮込み過ぎると煮溶けてしまうので、適度に柔らかくなったところで取り皿によそう。フワリと柔らかくなったきりたんぽを口に含むと、お米の香ばしい風味と、たっぷり染み込んだ出し汁の旨味が渾然一体となってダンスを踊る。セリのほろ苦さが加わったソップ出汁は、それだけでもグビグビと飲みたいほど滋味あふれる味わいだった。

この日は贅沢にも胡麻味噌ちゃんこもオーダーしていたので、親方の目を盗んでこちらにもきりたんぽを投入してみる。甘辛い味噌ダレの染み込んだきりたんぽは、通常とはまた違った味わいで美味。最後は胡麻味噌にはうどんを、ソップ出汁にはごはんを投入して雑炊を楽しもう。

鶏や野菜の旨味がたっぷり染み出した出し汁で作るうどんや雑炊は絶品だ。腹いっぱいだといいつつも、ついつい食べてしまうほど旨い。思いっきり飲み食いして、ひとり120元少々はかなりのお値打ち価格だろう。親方、今夜もごっつぁんです!

 

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相撲茶屋 照ノ谷
住所 上海市長寧区虹梅路3717弄16号 真珠城1F (虹梅路 x 延安西路、交差点を南)
営業 11:30~24:00
電話 021-6401-0138
予算 コース料理 150RMB~ / きりたんぽちゃんこ 88RMB / 地鶏串焼き 12RMB
言語 日本語 / 中国語
菜単 日本語 / 中国語 / 写真あり(一部)
備考 あれこれ食べたい照ノ谷、お出かけは大人数がお薦め!
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by sangyuan | 2007-02-01 01:00 | 街角グルメ


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