excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
<   2006年 06月 ( 30 )   > この月の画像一覧
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ここに留まる力
時が経つのは早いもので、気がつけばもう上海へ来てから8ヶ月以上が過ぎた。

ぼくの契約は年単位なので、最短であればあと3ヶ月しかここにいられないことになる。
駐在員として日本から出向している以上、その去就は本社側の判断に委ねられるのだ。

今の仕事状況を考えれば今年の帰国はあり得ないが、その後のことは正直判らない。

いつか本社から帰国を命じられたとき、ぼくは素直に日本へ戻ることができるだろうか。
そしてまた、以前と同じように巨大な組織の歯車として働けるのかと不安を感じる。

日本が嫌いになったわけではないが、ここと比べるとどうしたって退屈に思えてしまうのだ。

歓迎会:クリックで拡大 歓迎会:クリックで拡大 歓迎会:クリックで拡大

今年になって日本へ帰国したFuyuさん、はぶちゃん(初対面)、やすぽんさんの3人が
久しぶりにここ上海を訪れると聞き、気心知れた仲間たちが集い歓迎の宴が催された。

かつて同じ街で、同じ時間を過ごした仲間たちが、再び訪ねてきてくれるのは嬉しい。

数ヶ月のブランクを微塵も感じさせず、いつものメンツが、いつものように騒ぐ。
少しくらい離れていたって、共に過ごした時間は簡単には薄れないということか。

上海料理の店でさんざ飲み食いしたあとは、いつものTATAMIへ移動しての2次会だ。

この場所でこれまで数多くの人たちを見送ってきたが、どうせなら迎えるほうがいい。
再びここで杯を交わせる喜びを噛み締めながら、TATAMIでの夜は更けていった。

歓迎会:クリックで拡大 歓迎会:クリックで拡大 歓迎会:クリックで拡大

いろいろな人と、いろいろな話をさせて貰ったが、やすぽんさんの談が印象的だった。

彼もまたぼくと同じように、日本の会社から派遣されてこの国を訪れた人であり
予定された任期を終えて、望む望まざるに関わらず帰国していったひとりだ。

帰国後も忙しい日々を送っているものの、やはり何かが物足りないのだという。

熱病に浮かされているかのように過ぎていった上海での日々を思い出すたびに
再びこの街へ帰ってきたいとの想いが、日増しに強くなっているのだそうだ。

けれど、会社の庇護を捨てて、再びここへ帰ってくる思い切りがつかないと彼は語る。

単身でこの街へ乗り込んで、思い描いた夢を原動力に邁進続ける仲間たちも多い。
それに比べてぼくなどは、会社があって初めてこの場所で働けていると思う。

管理職経験もなく、中国語も片言のぼくは会社の厚意で勉強させて貰っているに過ぎない。

もし今、会社からの帰国命令を断り、こちらでの再就職を望んでも叶いそうもなかった。
会社という後ろ楯を失ってしまえば、自分があまりに無力であることを感じ得るだろう。

今から数年後の自分がどうなっているのかは、正直なところまったく判らない。

ただ、その時が訪れたときに在留を望むとしたなら、それを実現し得るだけの力を
今のうちに身に付けておかねばならないなと、強く感じさせてくれた夜だった。

 

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楊家厨房 Yang's Kitchen
住所 上海市徐匯区衡山路9弄3号 (衡山路 x 東平路、交差点を南西)
営業 11:00~23:00
電話 021-6431-3028 / 021-6431-3513
予算 140RMB/人 (紹興酒、注文しすぎ)
交通 地鉄1号 衡山路 3番出口 / 公交 復興中路(02,15,315,824,830路)など
言語 中国語

Tatami Bar & Gallery
住所 上海市盧湾区永嘉路21号(永嘉路 x 茂名南路、交差点を東)
営業 18:30~21:30(ディナータイム) / 20:00~2:00(バー)
電話 021-6474-2732
予算 150RMB/人 (飲み放題)
交通 公交 瑞金医院(41,96,104,146,128)、永嘉路(301,786,955)ほか
言語 日本語 / 中国語
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by sangyuan | 2006-06-10 23:00 | 日々雑感
 
上海でアルデンテ (california PK)
ポートマン・リッツカールトンのある上海商城周辺は、異国の香りに満ち溢れている。

目の前を横切る南京西路には、海外資本のブティックや有名ブランドの店舗が林立し
上海商城に入ればスタバやCITY SHOPなど、欧米人をターゲットにした店が並ぶ。

カフェの中では中国語以外の言葉が飛び交い、メニューすらも英語表記なのだ。

ここでは中国人の店員ですら、見るからにアジア系であるぼくに向かって「Hello!」と
声をかけるものだから、自分が今どこの国にいるのか判らなくなってしまいそうだ。

彼らは同じ中国人の客に対しても、同じように英語で話しかけているのだろうか?

CPK:クリックで拡大 CPK:クリックで拡大 CPK:クリックで拡大

そんな、どこの国だか判らなくなりそうな上海商城内にある、通称 CPK を訪ねた。

アメリカのピザ・レストランチェーン大手が、上海にも出店していたとは驚きだが
調べてみたところ、中国だけでなく東南アジア各所に版図を広げているようだ。

店内はチープなお洒落さが漂っており、いかにも米国系のファミレスといった雰囲気。

中途半端な時間帯なので客入りはまばらながら、オープンキッチン内は活気があり
中国人スタッフたちも、緩慢な動作を見せることなく立ち働いており好感が持てた。

ティータイムのつもりだったが、リングイネのカルボナーラを見つけて思わず注文。

日本では行きつけのイタリアンが、同じようにリングイネのカルボナーラを喰わせるが
あのモチモチとした食感と、卵黄とチーズによる濃厚なソースの組み合わせは堪らない。

果たしてぼくの期待に応えてくれるかは判らないが、試してみる価値はありそうだった。

CPK:クリックで拡大 CPK:クリックで拡大 CPK:クリックで拡大 CPK:クリックで拡大

やがて湯気とともに運ばれてきたのは、生クリームをたっぷり使ったタイプのソース。
南イタリアでは生クリームや牛乳は滅多に使わないが、これはこれでありだと思う。

幅広のパスタにたっぷりソースをからませて、フォークを使って恐る恐る口へと運ぶ。

生クリームと卵黄、チーズが産み出す濃厚なコクはいったん意識の外へ追いやりながら
ゆっくりとパスタに歯を立て、モッチリとした食感の中心部に意識を集中していく。

髪の毛よりさらに細くわずかに残った芯が微かな抵抗を示したのち、ぶっつりと切れる。

中国へ来てから何度も、茹で過ぎてフニャフニャとなったパスタを喰わされてきたが
ここはなかなかの茹で加減であり、及第点をあげてもよいと思える出来だった。

ここからは時間との勝負で、機械じみた手付きで黙々とパスタをまとめ口へと運ぶ。

ぼくが思うに、パスタが本当に美味しいのは完成から3分間だけのごくわずかな時間。
これを過ぎてしまえば、崖を転がり落ちるかのように急速に、その味は落ちていく。

濃厚なソースで口の中にヤケドを作りながらも、自分が課した制限時間内に完食した。

ソースにはまだまだ改善の余地があったが、ここ上海でアルデンテを出すのは嬉しい。
ピザもなかなか旨いそうなので、次回は他のパスタとあわせて試してみたいと思う。

 

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california PIZZA KITCHEN
住所 上海市静安区南京西路1376号 上海商城 西109室 (上海展覧中心対面)
電話 021-6279-8032
交通 地鉄2号 静安寺 徒歩10分 / 公交 陜西北路(20,24,37,304,921路)徒歩5分
言語 中国語 / 英語
網址 california PIZZA KITCHEN
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by sangyuan | 2006-06-09 23:00 | 街角グルメ
 
fusion (泰康路芸術街)
旧きと新しきが混沌と入り交じる様は、この街の大きな魅力のひとつだと思うのだが
来たるべき万博に備えてだろうか、古き街並みは今、急速に消え去ろうとしている。

味のあるローカルな通りや古い建築物が瓦礫と化す様は、見ていて寂しいものがある。

反面、老房子を改装したレストランやバー、石庫門建築の街並みを上手くアレンジした
新天地などのように、旧きと新しきを上手く融合させた場所も数多く登場している。

すべてを残しておくのは事実上不可能だが、ここにひとつの答えがあるのかもしれない。

古いものをただ押しのけるのではなく、上手に取り込んでひとつに融合させることで
懐かしくも新しい、そんな不思議な魅力溢れる街として再構築できないものだろうか。

泰康路210弄:クリックで拡大 泰康路210弄:クリックで拡大 泰康路210弄:クリックで拡大

泰康路210弄に位置する泰康路芸術街は、そんな旧きと新しきを融合させた街の一例だ。

泰康路と建国中路を結ぶわずか100メートルばかりの弄(路地)は、かつての工場跡地。
ここに国内外の芸術家やデザイナーが集い始め、多数の工房やスタジオが集中する。

現在では雑貨店やカフェなど商業店舗も進出し、お洒落スポットとして脚光を浴びている。

古いレンガ造りの建物や、かつての板金工場跡をそのまま活かした店舗や画廊は
なんともいえないような独特の味を持って、訪れる人々を魅了しているようだ。

過去の遺物である工場跡地にて、最先端のアートが生み出されているのも興味深い。

ショッピングを楽しんだり、ギャラリーやアトリエを訪ね歩いてアートに触れる。
歩き疲れたら洒落たカフェで一休みと、ちょっとしたデートにも使えそうだ。

泰康路210弄:クリックで拡大 泰康路210弄:クリックで拡大 泰康路210弄:クリックで拡大 泰康路210弄:クリックで拡大

そんなお洒落なスポットから一歩外れると、ごく普通の庶民の暮らしが広がっていた。

このギャップは、近代的なビルが立ち並ぶ裏手に今にも倒壊しそうな民家が立ち並ぶ
現在の混沌とした上海の縮図を見ているようで、なかなかに面白いと感じさせる。

この辺り一帯も区の再開発計画に含まれており、いずれ取り壊される予定だったらしい。

しかし、芸術街としての再生の噂を耳にした中央政府、市政府幹部たちの視察を受けて
区政府も計画を白紙撤回したことにより、再開発の新たなモデルとして注目されている。

今後万博に向けて、こんな形での再開発を各所で見られるようになるかもしれない。

 

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泰康路芸術街 (田子坊)
住所 上海市盧湾区泰康路210弄 (泰康路 × 思南路、交差点を西)
交通 公交 瑞金二路(17,24,236,304,864路)ほか
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by sangyuan | 2006-06-08 23:00 | 観光情報
 
上海小龍包巡り (南京湯包)
小龍包巡りを始めたキッカケは、贔屓にしていた店がなくなってしまったせいだ。

移り変わりの激しい上海飲食業界に於いては、オーナーやシェフが入れ替わることで
味が落ちてしまうのは日常茶飯事だし、店舗そのものがなくなることも珍しくない。

上海では食べ歩く側に、いつまでも過去に囚われない切替えの早さも要求されるのだ。

気に入りの店がなくなってしまったのは残念だが、あのまま同じ店に固執していたなら
きっと『井の中の蛙、大海を知らず』で終わってしまっていたのではないだろうか。

そう考えれば、無くなってしまったあの店も浮かばれる……そう思っていたのだ。

南京湯包:クリックで拡大 南京湯包:クリックで拡大 南京湯包:クリックで拡大

ところが久しぶりに件の店の近くを通ったところ、以前と変わらず営業中であった。

店員たちの顔ぶれも以前と同じだし、目立った改装などを行なった形跡は微塵もない。
3度も確認に行って3度とも閉まっていたので、てっきり廃業したと思っていたのだが。

釈然としないものを感じつつも席に座り、以前と同じように湯包を注文する。

心配していた味も以前と変わらず、餡とスープと皮のバランスが絶妙で旨い。
価格も変わらずスープがついて3元と最安値で、嬉しさに自然と笑みがこぼれた。

店が閉まっていた理由は謎のままだが、おかげで広い世界を見ることができた。

その結果、このお店はぼくの中でのナンバー1ではなくなってしまったが
そもそも順位を付けることに、意味なんてないのかもしれない。

そのときの気候、体調、気分に応じて、好みの味付けも微妙に変わってくるものだ。
毎日服を着替えるように、小龍包の選択肢もたくさんあったほうがよいだろう。

今後もその選択肢を増やすため、まだ見ぬ小龍包を求める旅は続いていく。

 

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南京湯包
住所 上海市黄浦区寧海東路139号 (寧海東路 × 浙江南路、交差点を東)
予算 南京湯包 3RMB(8個入り、スープ付き) / ワンタン 3RMB
交通 公交 浙江南路(783,隧道八線,申陸専線)ほか
言語 中国語
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by sangyuan | 2006-06-07 23:00 | 街角グルメ
 
アート発信基地 (莫干山路 M50)
ここ数年、上海のアートシーンはバブルとも呼ぶべき活況を呈している。

街のあちこちに雨後の竹の子のようにギャラリーが林立し、作品展なども多数開催中。
不動産に代わって美術品への投資も増えており、内外からの資金流入も非常に多い。

美術品そのものだけでなく、パトロンとして若手の育成にも力が入っているようだ。

金持ちの道楽的マネーゲームに興味はないが、これをきっかけとしてまだ見ぬ作品や
埋もれていた無名の新人が次々と輩出されるようになるなら歓迎すべき状況だろう。

M50:クリックで拡大 M50:クリックで拡大 M50:クリックで拡大

そんなバブリーな上海モダンアートの発信基地のひとつ、莫干山路のM50を訪れた。

莫干山路50号(以下M50)は澱んだ蘇州川の沿岸に位置する、かつての紡績工場跡地で
市政府の指導により、広大な空間を利用した現代アートスペースとして誕生した。

かつては春明芸術産業園と仰々しい名前だったが、現在はM50の愛称で親しまれている。

オフィシャルサイトによればイギリス、フランス、イタリア、スイス、イスラエルなどの
諸外国アーティストをも含む、130余りのギャラリーがひしめき合っているそうだ。

それぞれは個別のギャラリーだが、M50全体がひとつの巨大美術館だともいえるだろう。

M50:クリックで拡大 M50:クリックで拡大 M50:クリックで拡大 M50:クリックで拡大

内部にはいくつもの棟が立ち並び、その中に多種多様なギャラリーが入居している。

芸術とは万人受けするものではなく、見るものの感性に響いてくるかどうかがポイント。
ぼくの心の琴線に触れる作品は少なかったが、中にはお金を出して欲しいと思うものも。

多数訪れている欧米人たちの中には、実際に商談を行なっている人たちもいたようだ。

はじめはひとつひとつの作品をじっくり鑑賞していたものの、次から次へと押し寄せる
アートに食傷気味となり、後半はかなり駆け足だったにも関わらず周りきれなかった。

もし、あなたがM50を訪れようと思うなら、歩きやすい格好と時間の余裕をお忘れなく。

 

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莫干山路 M50
住所 上海市普陀区莫干山路50号 (莫干山路 × 昌化路、交差点を東)
営業 ギャラリーごとに異なる
入場 無料
交通 公交 昌化路(76路)ほか
言語 中国語(一部では英語も可)
網址 莫干山路 M50
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by sangyuan | 2006-06-06 23:00 | 観光情報
 
少年時代 (復茂小龍蝦)
自分にとっての世界がまだ、自宅とその周辺でしかなかったころのこと。

裏山の廃小屋を改造した秘密基地に、仲間たちと「たからもの」を持ち寄ってみたり
近所でも評判の猛犬屋敷で度胸試しや、川の源流を探る大冒険などをしたものだ。

あのころは身の回りのものすべてが遊びの題材であり、毎日がお祭り騒ぎだった。

近所にあった小さな池や用水路なども恰好の遊び場で、雨の翌日などにはよく
駄菓子屋で買ったよっちゃんイカを片手に、ザリガニ釣りに赴いたものだ。

餌となるイカを凧糸に結びつけ、ザリガニの居そうなポイント目がけて糸を垂れる。

その匂いに誘われてザリガニが顔を出したらしめたもので、ゆらゆらと仕掛けを
揺すったりして相手を威嚇すれば、やがてその強靭なハサミで餌を掴むのだ。

あとはゆっくり引き上げてやれば、哀れザリガニは囚われの身となってしまう。

不思議なものでハサミを放せば助かるにも関わらず、彼らは簡単にはそうしないのだ。
習性といってしまえばそれまでなのだが、子供心に莫迦なヤツらだと思っていたっけ。

最初の一匹は捕獲後すぐに解体されてしまい、次回以降の新たな餌となってしまう。

よっちゃんイカよりも美味しいと感じるのか、自らの仲間の肉のほうが食いつきが良い。
飽きるまで釣りを行なったあとには、バケツいっぱいのザリガニが手に入った。

彼らの末路はよく覚えていないが、食べた記憶はないので食用にはしなかったと思う。

復茂小龍蝦:クリックで拡大 復茂小龍蝦:クリックで拡大 復茂小龍蝦:クリックで拡大

そんな幼きころの遊び相手だったザリガニたちも、ここ中国では立派な食材のひとつ。

5月から10月くらいにかけてがザリガニの最盛期のようで、街のあちらこちらでは
真っ赤に茹で上げられたかつての仲間たちが、山盛りにして量り売りされている。

静安寺の久光裏手にある復茂小龍蝦は人気の店で、いつ見ても行列が絶えない。

注文は普通、斤(500g)単位で行ない、中国人はひとり3~4斤くらいは平気で喰らう。
2kgは多すぎるようにも思えるが、殻を剥いてしまえば身はちょっとしかないのだ。

オーダーすると殻入れの洗面器と、手掴み用の薄手のビニール製手袋が渡される。

やがて食欲をそそる真っ赤な小龍蝦(ザリガニ)が、銀のトレーに盛られて登場する。
かつて用水路や沼地で釣り上げたものより小振りなので、種類が違うものらしい。

まずは頭を取り外してから胴体の殻を剥くと、可愛らしいプリッとした身が現われる。

口中に放り込みゆっくりと噛み締めれば、プリプリと弾力のある身が
わずかばかりの抵抗を示したのち、ぶっつりと噛み切られる。

じわりと広がる辣味をビールで流し込みながら、片手はもう次の獲物を探し求める。

思ったような泥臭さはなく、その辛い味付けと相まって酒飲みにはたまらない逸品だ。
蟹を食べるときと同じく、無言でテーブル上に残骸の山を築きあげることになる。

懐かしい少年時代に想いを馳せながら、ザリガニで一杯やるのも悪くない。

 

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復茂小龍蝦
住所 上海市静安区愚園路153号 (愚園路 × 華山路、交差点を東)
電話 021-6248-6850
予算 手抓蝦堂 25RMB(500g) / 巻桶紙 1RMB ほか
交通 地鉄2号 静安寺 / 公交 静安寺(20,37,57,76,330,323路)ほか
言語 中国語
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by sangyuan | 2006-06-05 23:00 | 街角グルメ
 
オーダーメイドに挑戦 (南外灘軽紡面料市場)
元々標準体重を大幅にオーバーしていたのだが、上海に来てからその増加率はうなぎ登り。

現段階では1ヶ月に1キロ以上のペースで着実に肥え太りつつあるので、このまま
順調に推移すれば、夏が終わるころには100キロの大台も夢ではないほどだ。

このように急激に体重が増加してしまうと、タンスの中に着られない衣装が増えていく。

新しい衣類を買うにしても、既製の衣類ではなかなかしっくりするものが見つからない。
肥大化した腹回りにあわせると、どうしても全体のバランスが悪くなってしまうようだ。

布市場:クリックで拡大 布市場:クリックで拡大 布市場:クリックで拡大 布市場:クリックで拡大

そんな標準体型以外の人間の強い味方が、陸家浜路に移転した通称布市場である。

以前は董家渡路沿いにあったものが、閉鎖にともなって数ヶ所に分かれて移転した。
その中でも最大規模を誇るのが、ここ南外灘軽紡面料市場と呼ばれる商業ビルだ。

董家渡路のころは体育館のようなスペースに、いくつもの小店舗が詰めこまれていた。

しかし、今回の移転にともなって近代的な(というほどでもないが)3階建のビルとなり
これまでのような狭くて薄暗い、ダーティな雰囲気を払拭することに成功している。

何より空調が導入され、夏場でも汗だくで買い物する必要がなくなったのが嬉しい。

その効果もあってか、あまりアクセスのよくない立地ながらも、以前にも増して
欧米系の買物客が増えたようだし、そこかしこで日本語を聞くこともできた。

観光客が気軽に立ち寄る場所ではないが、生活者にとっては定番のスポットのようである。

布市場:クリックで拡大 布市場:クリックで拡大 布市場:クリックで拡大

ビル内部はいくつもの小スペースに分けられ、多数の店舗ブースが立ち並んでいる。

それぞれ得意分野があるようでシルク専門店、コットン専門店、リネン専門店などや
ボタンやリボンなどの付属品、さらにはオーダー可能な服の種類でも分けられていた。

クジャクの羽などを扱う店舗もあったが、あれでどんな衣装を作るのだろうか。

今回は初回お試しということで、簡単なシャツをオーダーしてみたが、さすがに
外国人慣れしているようで、中国語はほとんどできなくても問題なく注文できた。

オーダー方法は店頭に吊るされたサンプルをベースに、サイズを計測して行われる。

その他、自分で雑誌の切り抜きなどを持ち込んだり、オリジナルのコピーも可能だが
こちらはある程度の語学力がないと、予想とは違う仕上がりも覚悟する必要がある。

同行した妻もワンピースなどをオーダーしており、1週間後の仕上がりが楽しみだ。

完成品が満足いくものであれば、スーツやジャケットなどにもトライしてみたい。
世界に一着だけの、こだわりのオーダースーツなんてのも楽しいかもしれない。

 

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上海南外灘軽紡面料市場
住所 上海市黄浦区陸家浜路399号 (陸家浜路 × 南倉街)
営業 店舗による
電話 021-6377-5858
予算 ワンピース 180RMB / スカート 250RMB など (要交渉、生地・縫製代込み)
交通 公交 陸家浜路海潮路(43,802路)ほか
言語 中国語 / 英語
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by sangyuan | 2006-06-04 23:00 | 中国的生活
 
銀シャリと焼き肉のカンケイ (スタミナ苑)
不思議なことに、韓式の焼き肉を食べる場合にはとくに欲しいとも思わないのだが
日式焼き肉を食べる場合には、なくてはならないのと感じるのが白ご飯だ。

焼き肉にはビールとよく言われるが、ぼくはビールはなくとも銀シャリが欲しい。

その表面では脂がまだ、ジュージューと音を立てるような焼き上がったばかりの肉に
下品なほどにたっぷりとタレをからませて、ほかほかの白ご飯の上に乗せる。

これらをいっしょに放り込み、わずかばかりの咀嚼を経てグイグイと飲み込んでいく。

肉の脂と濃い目のタレが、炊きたての銀シャリが持つ無垢なばかりの微かな甘味と
香味に合わさることで、双方がお互いを引き立て合って涙が出るほどに旨いのだ。

スタミナ苑:クリックで拡大 スタミナ苑:クリックで拡大 スタミナ苑:クリックで拡大

そんな感動を味わいたくて、各方面で旨いと評判の日式焼肉スタミナ苑を訪れた。

かなりの混雑だと伺っていたので、行列も辞さない覚悟で臨んだものの
食事時を外したお陰か、10分程度の待ち時間で席につくことができた。

薄暗い店内にもうもうと立ち昇る油煙が、食欲を刺激して期待感を高めてくれる。

肉は牛タン、赤みっくす(カルビ、ハラミなど)、白みっくす(ホルモン)の三種類のみ。
つべこべいわずに黙ってこれを喰えという、一種の男らしさのようなものを感じる。

質より数で勝負の店が多い上海に於いて、このこだわりの姿勢には拍手を贈りたい。

その他のサイドディッシュも、肉の美味しさを引き立てるようなメニューを数品程度
用意しているだけで、あくまでこの店の主役は焼き肉であると無言で語っていた。

スタミナ苑:クリックで拡大 スタミナ苑:クリックで拡大 スタミナ苑:クリックで拡大 スタミナ苑:クリックで拡大

そんな、肉にこだわり抜いた同店の隠れた影の主役が、おひつに入ったごはんだ。

茶碗単位で注文することも可能だが、ふたり以上ならこのおひつのほうが断然お得。
焼き肉には白飯が必須であるという、ぼくの想いが伝わったかのようなメニューだ。

場末のホルモン店のような小さなコンロで肉をサッと焙り、あつあつのごはんの上へ。

旨いものは喉で味わえとの教えどおり、あまり噛まずにグイグイと飲み込めば
かたまりが喉をグググッと下っていく快感に、しばし恍惚の表情となった。

結局、ふたりでは多すぎるかもと思ったおひつは、ほどなくして空となってしまった。

残念なのは、アクセントとして注文したつけダレのおろしぽん酢で、大根おろしを
しぼることなくぽん酢を注いでいるせいで、すっかり水っぽい味となっていた。

これは濃い目のタレでごはんと共に食らえという、店主からのメッセージかもしれない。

 

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焼肉スタミナ苑
住所 上海市長寧区古北路169号 (玉屏南路 × 古北路、交差点を南へ)
営業 17:00~02:00 (ラストオーダー1時)
電話 021-5206-0848 / 139-1692-6490 / 133-9115-8199(中国語)
予算 牛タン 38RMB / 赤みっくす 65RMB / 白みっくす 30RMB / おひつごはん 20RMB
言語 日本語 / 中国語
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by sangyuan | 2006-06-03 23:00 | 街角グルメ
 
くつろぎの和空間 (Sakura*Do)
初めていちご大福を目にしたときは、誰がこんなものを作ったのかと呆れたものだ。

いちごと餡という異様な組み合わせを笑い飛ばしながらも、恐いもの見たさに頬張れば
こし餡の甘味といちごの爽やかな酸味が、味蕾の上で極上のハーモニーを奏でる。

自分の認識の甘さを悔い改めるより先に、残り半分を放り込み一気に飲み下してしまった。

いやはや、これを考え出した人は天才だなと、さっきとは真逆のことを考え始める。
バナナでもなく、リンゴでもなく、いちごだからこそのエポックメイキングだろう。

何ごともそうだが、常識に囚われていてはよいものは産み出せないと再認識した瞬間だ。

桜花堂:クリックで拡大 桜花堂:クリックで拡大 桜花堂:クリックで拡大

そんな、ぼくの人生に幾許かの教訓を与えてくれた、いちご大福に出会えるお店が
ここ上海にも存在すると聞いて、さっそくどんなものを出すのか調査に訪れた。

カフェバーやセレクトショップが立ち並ぶお洒落な通りに、件の Sakura*Do はあった。

ガラス張りの明るい店内はゆったりとしたムードで、落ち着いた佇まいを見せる。
純和風ということではなく、所々に和の素材やオブジェを効果的に配していた。

常連なのだろうか店長と親しげに話し込む客もいて、この店の居心地のよさを物語る。

今回は眺めの良い窓際の席に案内されたが、テラス風の2階席にはテーブルだけでなく
畳に座ぶとんを敷いた和の空間にて、心ゆくまで日本のムードを楽しむこともできる。

ワイヤレスLANも完備しているので、休日にはノートPC持参でくつろぐのもよさそうだ。

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注文を受けてから作るといういちご大福だが、居心地がよいので待たされた感はない。

柔らかな求皮に菓子楊枝を突きたてると、もっちりと抵抗を示したのちに分断される。
その食感を想像するだけで、口中に涎が湧き出すのを我慢しながら撮影を済ませた。

一気にかぶり付きたい衝動を押さえ、さも上品そうに切り分けてから口へと運ぶ。

上あごにはり付くかのような求皮に口蓋を愛撫されながら、ゆっくりと歯を立てると
控えめな量のこし餡はサラリとほぐれ、口中に甘さという名の官能を描き出す。

そこへ果肉から迸る酸味が加わると、余韻を残しながらもスッと甘味は引いていく。

最後に抹茶をゴクリとひとくち含めば、日本茶特有の得もいわれぬ苦味が広がり
よくぞ日本人に生まれけりと、自らの生まれた国とその文化を称えたくなる。

先日2周年を迎えたSakura*Do、次はお気に入りの本を携えて出かけたい店だ。

 

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Sakura*Do / 桜花堂
住所 上海市徐匯区新楽路142号 (襄陽北路 × 新楽路、交差点を西へ)
営業 12:00~24:00 (日は18:00まで / ランチタイムは12:00~14:30)
電話 021-5404-1683
予算 いちご大福とお抹茶のセット 40RMB / 珈琲各種 30RMB / ランチ 60RMB
交通 地鉄1号 陝西南路 徒歩10分 / 公交 襄陽北路(94路)ほか
言語 日本語 / 中国語 / 英語
網址 http://www2.odn.ne.jp/~cdl85330/
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by sangyuan | 2006-06-02 12:30 | 街角グルメ
 
上海小龍包巡り (南京一純鶏汁湯包)
寿寧路はローカルな飲食店が多数集まる小さな通りで、ぼくのお気に入りの散歩道。

朝は数多くの小吃屋台が立ち並び、食べ物の匂いと生ゴミの臭気でむせ返りそうですし
小龍蝦(ざりがに)専門店が多いことから、今の季節は夜遅くまで活気に満ちています。

そんな生活感溢れる通りの一角に、今回紹介するお店、南京一純鶏汁湯包はあります。

南京一純鶏汁湯包:クリックで拡大 南京一純鶏汁湯包:クリックで拡大 南京一純鶏汁湯包:クリックで拡大

店のメニューは鶏汁鮮肉湯包とワンタンのみなので、選択に困る必要はありません。

上海人の友人によれば小龍包を食べるときは、いっしょにワンタンを注文するそうですが
以前、試しに注文してみたところ、同時に食べる意義を見いだせませんでした。

常にそうかは判りませんが、注文を受けてから蒸し始めたのでできたてアツアツです。

薄めの皮の中にはたっぷりのスープが入っており、食べる前から期待感が高まります。
箸で持ち上げてみても破れることはないので、薄いながらもしっかりした生地でした。

中身をこぼさないよう注意しながら噛み破れば、さっぱり目のスープがたっぷり。

名前に鶏汁と入っているので、てっきり鶏100%の変わり種かと思っていたのですが
中は普通に豚肉ベースであり、鶏肉が入っているのかすらもよく判りませんでした。

変わった味を期待していたので拍子抜けですが、味はなかなか美味しかったですね。

 

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南京一純鶏汁湯包
上海市黄浦区寿寧路32号 (寿寧路 x 人民路、交差点を西)
電話 021-6373-1331
予算 鶏汁鮮肉湯包 3RMB(8個/蒸篭)
交通 公交 小北門(11.220,736,911,930路)、淮海東路(18,318,324,782,802,969路)
言語 中国語
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by sangyuan | 2006-06-01 18:30 | 街角グルメ


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