excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
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襄陽の閉鎖と静安小亭
本日(2006/06/30)を持って通称ニセ物市場こと、襄陽服飾礼品市場が閉鎖された。

4年後に万博を控え国際都市足ろうとする上海にとって、コピー製品が横行する襄陽は
以前から悩みの種であったことは理解できるが、安易に閉鎖するのもどうだろうか。

事実、襄陽に居を置くテナントの多くは、数ヶ所に散るものの営業は続けるそうだ。

彼らの居場所を奪ったところで、また第二、第三の襄陽が次々と誕生することだろう。
著作権という考えを広く一般に浸透させない限り、事態の抜本的解決は望めないのだ。

と、偉そうに書いてみたものの、ぼく自身は襄陽市場には何度かお世話になっている。

偽ブランドにはあまり興味ないものの、数少ない市内のアテンド場所として使えるし
妙な民芸品や帰国時のみやげ物探しなどで、意外と利用していたことに気付くのだ。

疎ましいと感じていた強引な客引きすら、居なくなると思えば少し寂しいものである。

静安小亭服装市場:クリックで拡大 静安小亭服装市場:クリックで拡大 静安小亭服装市場:クリックで拡大

そんな襄陽の代替として考えられるのは、おそらく七浦路あたりが筆頭となるだろう。

しかし、以前から大混雑だったあそこに、今後は襄陽の客も流入すると考えると恐ろしい。
今以上に客の数が増えれば、ろくに品定めも出来ず疲れに行くことになるのがオチだ。

そこでオススメしたいのは、静安寺の久光百貨店裏手にある静安小亭服装市場だ。

規模自体はとても小さなものだし、襄陽や七浦路ほど豊富な品ぞろえは望めないものの
探してみると、工場からの横流し品を中心に、思わぬ掘り出し物に出会える場所だ。

基本的にローカル向けなのでうるさい客引きもいないし、落ち着いて買い物できる。

日本のローカル商店街を彷彿とさせる市場には、アーケードが完備されているので
雨の日でも落ち着いて買い物ができ、腹が空けば名物の麻辣湯を楽しむことも。

わざわざ足を伸ばす場所ではないが、久光での買い物帰りに立ち寄るのがいいだろう。

 

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静安小亭服装市場
住所 上海市静安区愚園路58-68号 (愚園路 x 常徳路、交差点を西・久光裏手)
交通 地鉄2号 静安寺 徒歩5分 / 公交 静安寺(20,37.57.76,323,330路)ほか
言語 中国語
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by sangyuan | 2006-06-30 23:00 | 日々雑感
 
味以外の満足度 (万豪軒)
色とりどりに並べられた料理を、好きなだけ取り分けて食べるバイキング形式。

帝国ホテル支配人の犬丸徹三氏が、北欧の伝統的なスモーガスボードに感銘を受け
『インペリアル・バイキング』というレストランを開いたのが、その起源だといわれている。

いわば食べ放題なわけだが、横文字の持つイメージも手伝い日本での代名詞となった。

友人知人が有り合わせの食料を持ち寄り、大勢で賞味するというスカンジナビア料理に
自由気まま、好きな料理を好きなだけ喰らう、バイキングの名を冠したセンスが凄い。

万豪軒:クリックで拡大 万豪軒:クリックで拡大 万豪軒:クリックで拡大

質より量が最優先だった学生時代には、このバイキング形式の店に大変世話になった。

かつての『インペリアル・バイキング』が持っていた、洒落た北欧料理のイメージはなく
無造作に並ぶ料理を皿からこぼれるほど盛り、どんぶり飯を貪るように喰らったあの頃。

店の雰囲気やサービスなどは二の次、いかに元を取り腹いっぱい喰うかが命題だった。

そんな当時の印象が強いのか、バイキングといえば質よりも量優先のイメージがあって
社会人になり幾許かの小金を持つようになってからは、利用する機会も少なくなった。

量優先だった若き日に比べて、ある程度の額を出してでも質を求めるようになったのだ。

万豪軒:クリックで拡大 万豪軒:クリックで拡大 万豪軒:クリックで拡大 万豪軒:クリックで拡大

人民広場を望むJWマリオットの万豪軒では、飲茶のオーダービュッフェを提供している。

かつて倉庫のように大きさだけが取り柄の店舗で、貪るように喰ったバイキングと違い
上質な空間で極上のサービスを受けながら、食べたいものを自由にオーダーできる。

そこにはかつての食べ放題が持っていた、粗野なイメージは微塵の欠け片もなかった。

正直な話、味に関しては極上とは呼びがたいものだったが、それを補うサービスがある。
一流ホテルならではの痒いところに手が届く心遣いと、その空間演出を堪能できたのだ。

味で大満足とはいかなかったが、それ以外で満足感を得られることもあると教えられた。

 

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万豪軒
住所 上海市黄浦区南京西路399号 JWマリオット39F(南京西路 x 黄陂北路)
電話 021-5359-4969
予算 飲茶オーダービュッフェ 98RMB + サービス料 / 茶水 20RMB~
交通 地鉄2号 人民広場 徒歩5分 / 公交 成都北路(20,330,921路)ほか
言語 中国語 / 英語
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by sangyuan | 2006-06-29 23:00 | 街角グルメ
 
ナポリを見て死ね (WOONOO)
「ナポリを見て死ね」との有名な格言がある。

風光明媚でカンツォーネがよく似合う陽気な古都を、死ぬ前に一度は訪れろとの名文句だ。
輝くティレニア海を望む港町は、古い城壁や大聖堂が立ち並ぶとても美しい街だった。

だが、ぼくにとってはその街並みよりも、坂の途中にある小さな食堂での時間が想い出深い。

薄明かりに照らされた石造りの地下ホールには、割れんばかりの笑い声と笑顔があった。
旨い料理と上質のワイン片手に、足を踏み鳴らし、手を叩き、一緒になって歌い躍る。

国を越え、言葉を越えて過ごしたあの時間は、イタリア滞在中の大切な想い出である。

片言の英語で、今まで食べたマルゲリータの中でも一番旨くて感激したと告げると
オーナー氏は大喜びで、3枚もピッツァをサービスしてくれたのを今でも思い出す。

あのピッツァはまさに、これまでの人生の中でも最良のものだったように思うのだ。

WOONOO:クリックで拡大 WOONOO:クリックで拡大 WOONOO:クリックで拡大

そんな想い出深いナポリ風ピッツァを出す店がオープンしたと聞き、徐家匯を訪れた。

服務員に案内された2階店舗は、300坪の広大な空間にバラエティに富む席が用意される。
黄色を基調とした可愛らしい内装の店内では、ピアノとサックスによる生演奏も楽しめる。

無料で冷水が用意されていたり、服務員の接客態度などはどこか日本的なものを感じた。

帰宅後に調べたところ、オーナーはやはり日本人で、店名も氏の苗字をもじったもの。
日本的なサービスと相まって、店の雰囲気はどこかファミレスを彷彿とさせるものだった。

夜間はディナーコースが用意され、値段に応じて数種類のパスタやメインをセレクトする。

ピッツァはAコースでしか選択できないが、その場合にはメインを選択できないなどと
いろいろと制約が多いようで、食べたいものを選べないというもどかしさが付きまとう。

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盛りつけはどの皿も美しく、舌だけではなく見目にも楽しめるようなものばかりだった。

味のほうも南瓜のポタージュやアペタイザはなかなか旨かったので期待していたのだが
パスタは明らかに茹で過ぎだし、ピッツァは妙に安っぽい味で拍子抜けしてしまった。

ドルチェでは少し持ち直したものの、メインの皿もあまりパッとせず総合評価は低い。

全体的に大きな不可があるわけではないが、どうもファミレス的料理の域を出ないのだ。
サービスや見た目などはよかっただけに、味のほうがついていけてないように感じた。

同じ日本人として頑張って欲しいと思うので、今後の成長に期待したい店である。

 

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WOONOO 我能
住所 上海市徐匯区天鑰橋路220号2F(天鑰橋路 x 南丹東路、交差点を北)
営業 11:00~24:00 (21:30より BAR Time)
電話 021-5406-0999
予算 ディナーコースA 98RMB / B 128RMB / C 158RMB / D 198RMB
交通 地鉄1号 徐家匯 徒歩10分 / 公交 天鑰橋(15,44,112,236,572,710,732路)ほか
言語 日本語 / 中国語 / 英語
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by sangyuan | 2006-06-28 23:00 | 街角グルメ
 
機能美の対極 (意大利製造之芸術)
ぼくが工業デザインに望むのは、余計な飾り物を排した質実剛健としたイメージだ。

ポップな色使いやアーティスティックな形状を持つ、スタイリッシュな製品よりも
必然性によって与えられた形状が産み出す、機能美のようなデザインを好む。

それに対してイタリアの工業製品の多くは、その特異なデザインを強調するものが多い。

プロダクトそのものが洒落たアート作品のようであり、美術品としての側面も持つ。
本来の機能を失ってしまったとしても、その存在を許されそうな何かがあるのだ。

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そんなイタリアが産む工業デザインをはじめ、アート、映像、映画、音楽、ダンス、劇など
多媒体の作品をひとつの空間で展示するという試みが、上海当代芸術館にて開催中だ。

多忙に感けて先送りにしていたが、既に会期も半分を過ぎてしまったので慌てて訪れた。

強い日差しから逃れて館内に飛び込めば、目の前にキッチン用のシンクが置かれている。
その後ろには白さが眩しいブリーフケースが展示され、まるでショップの様相である。

いつもの展覧会とはどこか違うぞと感じながら奥へ進むと、そこは混沌とした空間だった。

壁一面の大きな絵画があるかと思えば、普通に市販されている台所用品などが並ぶ。
コンテンポラリーアートと、家庭用のプロダクトと、意味不明の映像作品が混ざり合う。

そんなごちゃ混ぜの空間にあって、遜色を感じさせない工業デザインに感嘆を覚えた。

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質実剛健の対極に位置しそうなプロダクトだが、意外と嫌いではないと考える自分に気付く。

洒落たデザインを取り入れながらも、本来の機能を少しも損ねていない妙を感じさせる。
必然が生む機能美に対し、デザインすら必然から生まれた機能だといわんばかりなのだ。

中にはデザイン先行で、肝心の機能が疎かになってしまっているものも見受けられる。

そんなものには相変わらず興味を感じ得ないが、デザインと機能が高度に融合したとき
そこに新たな魅力が生まれることに気が付かせてくれた、そんな展覧会であった。

 

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意大利製造之芸術 -ITALY MADE IN ART:NOW-
開催 2006/06/01 ~ 2006/07/15
場所 上海当代芸術館
入場 一般 20RMB / 学生 10RMB (その他年齢や職業により割引きあり)
備考 入場券に3Fレストランで使える20元の割引券付き

上海当代芸術館 -Museum of Contemporary Art, Shanghai-
住所 上海市黄浦区南京西路231号 (南京西路 x 西蔵中路、人民公園内7号門より)
電話 021-6327-1282
営業 10:00~18:00 (毎週水曜日は22:00まで、金曜日は休館日)
交通 地鉄2号 人民広場 9号出口 / 公交 西蔵中路(20路)など
網址 http://www.mocashanghai.org/
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by sangyuan | 2006-06-27 23:00 | 日々雑感
 
上海小龍包巡り (Zen)
多くの店を訪れ一段落したかのような小龍包巡りだが、それへの想いは終わってはいない。

以前ほど精力的に店巡りはしていないものの、今でも小龍包を見かければ注文してみるし
旨いと感じた店を再度訪れ、その評価をたしかなものとすべく味わいなおしてすらいる。

この小さな包子の中にいくつもの要素が絡み合っており、いくら食べても飽きが来ないのだ。

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ZENといえば新天地南里にある広東料理・飲茶の有名店だが、今回訪れたのはzenだ。

大文字を小文字に換えただけ、中文表記はどちらも采蝶軒なので系列店かと思いがちだが
どうやら関係ない店らしく、真似するにしたってここまであからさまなのがまかり通るのか?

じつは小龍包目当てで訪れたのではないが、メニューに見つけてしまったのでオーダー。

やがて運ばれてきた蒸篭の中には、かなり大振りの小龍包様が4つ鎮座ましましている。
絞り口の部分に配された鮮やかなオレンジ色が、白い皮に映え食欲をそそってくれる。

忘れたのか元からないのか酢は用意されていないので、そのまま端部分にかぶり付いた。

かなり薄めの皮に内包されたスープはアツアツで、さっぱりとした上品な味わいを持つ。
なるほど酢を必要としないほどあっさりだが、同時にコクが感じられぬようにも思った。

けっして不味くはないのだが、どうにも少し物足りない気分にさせてくれるのだ。

思うにここは専門店ではないので、小龍包が勝ちすぎてしまうのもよくないのかもしれない。
数多く用意された点心の中のひとつ、としての小龍包の形がここにあるというのだろうか。

もし、そこまで計算しての味付けだとしたら、なかなか侮りがたい店である。

 

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zen 特威采蝶軒
住所 上海市静安区南京西路1266号 Plaza66 5F(南京西路 x 陜西北路、交差点付近)
営業 11:00~22:00 (点心類は日中のみ、14:00より午茶セットあり)
電話 021-6288-1141 / 021-6288-1146
予算 午茶セット(点心) 28RMB / 午茶セット(雲呑麺) 32RMB / 蟹粉小龍 20RMB
交通 公交 陜西北路(20,37,148,921路)、南京西路(24,41,73,104,128,301,304路)
言語 中国語 / 英語
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by sangyuan | 2006-06-26 23:00 | 街角グルメ
 
休日の過ごし方 (徳和茶館)
中国茶館の客単価というのは、思っていたよりもずっと高い。

コーヒーなどと違い何煎でも楽しめる中国茶では、回転率は考える以上に悪くなる。
高級な茶葉もなくはないが、茶壺一杯分の価格などはたかが知れているだろう。

そこで多くの茶館は客単価を引き上げるために、多数のお茶請けを用意している。

個別のオーダーにしてしまうと安価なものしか出なかったり、注文しない人も出る。
そこで豊富な茶請けをビュッフェスタイルで提供し、茶代に上乗せしている店が多い。

お茶だけで100元だと見向きもされぬが、豊富な茶請けでお得感を出しているのだ。

徳和茶館:クリックで拡大 徳和茶館:クリックで拡大 徳和茶館:クリックで拡大

それにしたって、やはり1回のお茶代が100元とは少し高すぎると感じてしまうだろう。

同じ値段を出せば半月分の茶葉と、大量の茶請けを用意することが可能であろうし
ゆっくりくつろいでお茶が飲みたければ、自宅に敵う場所はそうはないはずである。

それでもなお、あえて茶館を利用するのは、その雰囲気を楽しむためではなかろうか。

上質の家具に囲まれた洒落た空間で、洗練された茶道具を使いゆっくりと茶を楽しむ。
午後のひとときに読書などして過ごせば、なんだかとても贅沢な時間を感じるられる。

中国人にとっては社交場の意味合いもありそうだが、楽しみ方は人それぞれだろう。

徳和茶館:クリックで拡大 徳和茶館:クリックで拡大 徳和茶館:クリックで拡大 徳和茶館:クリックで拡大

閑静な建国西路沿いにある得和茶館は、そんな上質な時間を演出してくれる場所だ。

落ち着いた光に照らされた店内に踏み込めば、ゆったりとした時間の流れを感じられる。
店の中央を流れる水路には色とりどりの魚たちが戯れ、どこからかせせらぎも聞こえる。

広間、半個室、完全個室などを備え、目的に応じたスタイルで過ごすことができる。

時期柄、大画面テレビでワールドカップを楽しむもよし、インターネットも利用可能だ。
豊富に用意された茶請けは軽食なども含むため、簡単な食事を楽しむのもよいだろう。

予定もない休日、お気に入りの本を片手に茶館の扉を叩いてみては如何だろうか?

 

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徳和茶館
住所 上海市盧湾区建国西路135号 区体育館2F(建国西路 x 陜西南路、交差点を東)
電話 021-5468-1117 / 021-5468-1277
予算 人参烏龍 88RMB / 黄金桂 78RMB / ビュッフェ付き
交通 公交 陜西南路(24,236,304路)ほか
言語 中国語
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by sangyuan | 2006-06-25 23:00 | 街角グルメ
 
さよなら北京
比較的のんびりと観光できた初日、二日目と違い、最終日は慌ただしい1日となった。

当初の予定では初日、紫禁城以外にも数ヶ所の観光地を観て周る予定だったのだが
故宮はじっくりと見学したかったので、他の予定はすべて最終日に回されたのだ。

もちろんすべてを観て周るのは不可能だろうが、可能な限り詰めこむ作戦となった。

まず朝一番で毛沢東記念堂を訪れてこの国の英雄を弔問し、次は天壇公園へと向かう。
景山公園では紫禁城の全景を見霽かし、そこから近場の北海公園まで移動する。

北海公園の承光殿や九龍壁などを見学したあと、宮廷料理で有名な御前堂で昼食を。

最後は瑠璃廠という骨董街を散策したのち、胡同と呼ばれる古い路地を通り抜けて
ホテルで荷物を回収後は空港へ向かい、夕方の便で上海に戻る強行スケジュールだ。

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まずは予定通り毛沢東記念堂を訪れたのだが、その前には果てが見えない行列が続く。

かなりの人気スポットだと聞いて開堂前に訪れたのだが、それでもこの有り様である。
ここに並んでいては、その後の予定は全滅だと確信して華麗にスルーしたのだった。

予定を繰り上げて天壇公園に向かうが、ここも一部を除いて工事中の憂き目に遭う。

先に紹介した故宮もそうであるし、北京では各所が修復中とかで見学不可となっていた。
いわずもがな五輪に向けての整備だが、今現在の観光客にとっては迷惑な話しである。

紫禁城を一望できる景山公園もやはり工事中で、最高峰からの景色はお預けとなる。

なかば自棄になりつつも北海公園を訪れるが、ここもやっぱり修復工事中であり
楽しみにしていた宮廷料理の店ですら、結婚式とやらで貸し切りとなっていた。

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瑠璃廠はなかなか雰囲気のある通りで、先の老北京よりはよほど風情のある場所だった。

次に訪れた胡同も下町ムード満点で、庶民の暮らしぶりを垣間見ることが出来る。
ただ、噂以上に複雑に路地が入り組んでおり、あちこちが袋小路となっていた。

おかげで建物の向こう側へ抜けられず、長時間さまよい歩くこととなってしまった。

歩き疲れてボロボロになりつつ、なんとかホテルまで戻ってこれたのは幸運であろう。
預けていた荷物を回収してタクシーで空港まで移動し、定刻通り上海へと飛び立った。

こうしてわずか3日間の北京滞在は終わりを告げ、また上海の日常へと帰ってきたのだ。

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北京を旅して思ったのは当たり前のことながら、やはり上海とは違うということだ。

ぼったくられそうになったこともあったが、人々はとても親切で優しい気がするし
気の長い人が多いのか、上海のようなクラクションの嵐を聞くこともなかった。

歴史のある街らしくそこかしこで時の重なりを感じるし、とにかくやたらと広い。

なにもかもが広く大きい街にのんびりと気の長い人が住み、ゆったりした時間が流れる。
雅なってのとはまた違うけれど、ここはやっぱり都(みやこ)なのだと感じさせてくれた。

ここで暮らしたいとはあまり思わないが、機会があればまた訪れてみたい街であった。
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by sangyuan | 2006-06-24 23:00 | 観光情報
 
雰囲気も調味料 (八百秀)
味噌かつ、味噌田楽(おでん)、味噌煮込みうどん……。

どれも八丁味噌を活かした名古屋の名物だが、正直なところあまり好きではなかった。
たっぷりの味噌はどうもしょっぱいし、濃厚な甘さが鼻に付いて苦手と感じていた。

また、なんでもかんでも濃い味噌の色で、見た目的にも美しくないと思っていたのだ。

ところが、どんな心境の変化があったのか、今ではこれらは大好きな料理となっている。
苦手だったはずの甘味噌も今では愛おしいし、味噌煮込みと共に喰らう白飯も最高だ。

八丁味噌料理以外にも手羽先やひつまぶしなど、愛する名古屋料理は枚挙に暇がない。

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大正13年創業、名古屋の老舗八百秀の上海2号店が浦西にオープンしたのは先日のこと。
久しぶりに八丁味噌の風味が恋しくなったので、さっそく真新しい店舗の暖簾をくぐった。

案内されたのは薄暗い個室で、伸し掛かるように低い天井と相まって圧迫感を感じる。

装飾品などの類を排した殺風景な空間は、どこか寒々とした印象を拭いきれない。
ぼくは場の雰囲気が料理の味に与える影響は、けっして無視できないと思う。

過度の装飾は必要ないが、飲食店側は居心地のよい空間造りを心がけるべきだろう。

メニューには待望の味噌かつや味噌煮込みうどんをはじめ、一般的な日本料理が並ぶ。
残念ながら愛する手羽先は見当たらなかったが、立上げ時の品数としては十分だろう。

実直でけれんない味は目立った不可もなく、値段相応に旨かったように思う。

服務員たちもオープン間もないせいか若干たどたどしさが残るも、対応自体は悪くない。
店主の小林氏もたびたび個室まで顔を出してくれ、心遣いも行き届いているようだ。

八百秀:クリックで拡大 八百秀:クリックで拡大 八百秀:クリックで拡大

残念なのは盛りつけで、店の内装同様に殺風景な印象を拭いきれないものが多かった。

たとえば味噌かつは付け合わせのキャベツなどなく、敷紙のうえに乗せられるのみだ。
にぎり寿司の下に敷かれた笹の葉は、安っぽいビニール製のもので興醒めしてしまう。

これらは料理の主役ではないだろうが、だからといって手を抜いてよい部分でもない。

魅力的な舞台や脇を固める助演者たちがあってこそ、主役も輝けるのだとぼくは思う。
料理の味自体は悪くないだけに、この辺りのフォロー不足を残念に感じてしまった。

帰り際に手羽先がなくて残念だったと告げたところ、店主の小林氏はこう語る。

「今はまだスタッフたちにあれこれ教えながら、手探りで前に進んでいる状態であり
大きく手を広げることはできないが、今後はお客さんの意見を取り入れ成長していく」

この気持ちを持ち続けることができれば、今後もよい方向へと変わっていけるだろう。

八丁味噌の香りが恋しくなったころ、またフラリと訪れてみたいと思わせてくれる。
はたしてその時にどのように変わっているのか、今から先が楽しみな店である。

 

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日本料理 八百秀
住所 上海市長寧区華山路1585号 華山花苑内1F(華山路 x 淮海西路、交差点を北)
営業 11:30~14:00 / 17:00~23:00 年中無休
電話 010-6281-0108
予算 味噌かつ 20RMB / 味噌煮込みうどん 25RMB / 寿司盛合せ(松) 128RMB
備考 6月中は全品2割引き / 定食あり
交通 公交 淮海西路(44,48,113,138,328,506,923路)ほか
言語 日本語 / 中国語
網址 http://www.mms-net.com/~yaohide/ (現時点では浦東店の情報のみ)
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by sangyuan | 2006-06-23 23:00 | 街角グルメ
 
地下宮殿 (明十三陵:定陵)
ぼくはいつも旅を楽しむとき、事前に下調べもせずにいき当りばったりで行動する。

そして、帰ってから興味を引かれたり、ブログ記事を書くために初めて調査を行ない
面白そうな場所があったことや、旨い料理屋を見逃していたことを後悔するのだ。

次の楽しみといえば聞こえはよいが、またそこへ行くとは限らないのでなおさらである。

ただ悪いことばかりでもなく、偶然に面白い場所にたどりついたりすると嬉しいものだし
自分で自分のスケジュールに縛られず、のんびり気ままに旅できるという利点もある。

今回訪れた定陵もそんな、ろくな下調べもせずに偶然たどり着いた場所だった。

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明十三陵のことも、そういう名の有名な観光地があるということくらいは知っていたが
ではそこになにがあるのかと問われると、実はなにも答えられないくらい無知だった。

その名が示す通り明代の皇帝たちの陵墓群で、天寿山の麓に13の墓が集まっている。

定陵はその中のひとつで、明の14代皇帝万歴帝の陵墓であり、地下宮殿とも呼ばれる。
地下27メートルに総面積1,195平米もの墓室を持つ、十三陵中いちばんの見どころだ。

重機もない時代に、地下深部にそんな広大な空間をどうやって掘ったのかが興味深い。

当時の国家予算2年分相当の銀800万両と、6年の歳月を費やして完成したという大陵墓。
一説ではこの大工事が財政を傾け、明の凋落へと繋がったというから洒落にならない。

しかも、この陵墓の建設は、万歴帝がわずか22歳のときに開始されたものだそうだ。

22歳といえば普通は希望に満ちあふれ、死後どころか自分が老いた姿すら想像しない頃。
そんな時期に自分の陵墓を作ろうとは、やはり天子様は人間ではないのかもしれない。

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石造りの階段を深部へ下っていくと、外の暑さが嘘のように空気がひんやりとしてくる。

かつては磨き上げられていたであろう総大理石作りの内壁は、長い年月でくすんでしまい
どこか、コンクリートの打ちっぱなしのようで、なんだかとても味気ないものに見えた。

想像していた地下宮殿というよりは、どこかトンネルの工事現場のような印象である。

遺体や副葬品が収められていた棺(複製品)も鮮やかな赤で、遺跡の雰囲気に似合わない。
オリジナルも同じ状態なら仕方ないが、もう少し古びた加工はできなかったのだろうか。

煌々と輝く水銀灯の光りと相まって、どうも古い遺跡を探索している気になれなかった。

ロウソクの灯とまではいわないが、テーマパークなどにある火影が揺れる照明だとか
そういった演出による雰囲気作りを行なって欲しいと思うのは、ぼくだけだろうか。

遺跡に演出は必要ないかもしれないが、あまりに殺風景なのでついそう考えてしまった。

 

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定陵(明十三陵:万歴帝陵墓)
住所 北京市昌平区十三陵特区
営業 8:00~17:30
電話 010-6076-1424
入場 60RMB (博物館とセット)
交通 定陵道口(314路バス)
言語 中国語
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by sangyuan | 2006-06-22 23:00 | 観光情報
 
蝋人形の館 (十三陵的皇蝋像宮)
薄暗い館内で展示されているのは、多数の蝋人形たちが繰り広げる壮大な歴史絵巻きだ。

中国の映画、テレビ、音声、照明技術と、最先端の蝋人形製作技術が渾然一体となり
明の時代の宮廷を中心とした歴史上の出来事を、おどろおどろしく描き出している。

「ここはいったい……どこなんだ!?」

明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大

老北京から10分ほどクルマを走らせ、ぼくらは明十三陵へたどり着く……はずだった。

ここがそうだと告げられて下ろされた場所は、郊外に佇む古びた会館のような建物前。
観光バスなども停まっており、観光地には違いなさそうなのだが予想とかなり違う。

明十三陵とはもっと、古い遺跡が並ぶ古墳のような場所を想像していたのだが……。

あまりといえばあまりのギャップに、ここで本当に正しいのかと運転手に詰め寄るが
間違いないから、早くあそこでチケットを買ってこいと促されるだけだった。

まったく下調べせずに訪れたことを後悔しながら、止むを得ず入場チケットを購入。

額面によれば十三陵的皇蝋像宮と書かれており、どうやら関連施設であるのは違いない。
なんだか釈然としないものを感じつつも、案内に従って入場ゲートをくぐったのだった。

明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大

結局のところ、この蝋人形館は十三陵風景区に数多くある資料・博物館の一種のようだ。
明の皇帝たちの陵墓である十三陵周辺に、その時代の史実を伝える施設を作ったらしい。

なるほど文章だけより視覚的に歴史を学べる場所だが、中国語ではそれも叶わない。

結局、なにを伝えたいのかよく判らない、蝋人形たちによる歴史絵巻きを見せつけられ
施設を出たときには運転手は忽然と姿を消しており、苦情は行き場を失ってしまった。

ここまでの足代を値切りに値切られた運転手の、ささやかな復讐だったのだろうか?

 

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北京十三陵的皇蝋像宮(蝋人形館)
住所 北京市昌平区西関環島
営業 9:00~17:00
電話 010-6974-8706 / 010-6974-8708
入場 40RMB
交通 徳勝門より345路バス
言語 中国語 / 英語(音声ガイド)
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Blogger@上海(B@SH) "ランキング上位に上海を"-
by sangyuan | 2006-06-21 23:00 | 観光情報


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