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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
新疆に見るイスラム教
世界三大宗教の中でも、イスラム教は我々日本人にとってかなり馴染みが薄い。

信仰の度合は別としても、仏教は我々の日常の中に密着している部分がある。またキリスト教についても、なんとなくながらもメディアなどを通してある程度の基礎知識を持っていることが多い。ところがことイスラムに関しては、むしろ誤ったイメージによる偏見が多いような気がするのだ。

エティガール寺院:クリックで拡大
新疆最大のイスラム寺院は厳粛な雰囲気を漂わせていた
新疆に暮らす人々の多くは、イスラム教を信仰している。今回の旅を通じて、これまで遠い世界のものだったイスラムを身近に感じ、その片鱗に触れ、少なからず知ることができた。

これら知り得たことをすべて書き連ねていくと、枚挙にいとまがないので、とくに気になったふたつを紹介する。それはラマダーンと呼ばれる断食の月と、喜捨と呼ばれる寄付・施しである。

イスラム世界には年に一ヶ月ほど、ラマダーンと呼ばれる断食月がある。断食といってもまったく何も食べないのではなく、日の出から日没までのあいだは食べ物を口にしないという決まりだ。ぼくはこれを修行の一環のようなものだと思っていたが、その真意は別のところにあったのだ。

イスラムの教典には経済についても書かれており、真っ当な取引きでお金を儲けることはよいことだとされている。ただし、そうすると貧富の差が生まれてしまい、貧しさで喰うものにも困る人が出てくる。ラマダーンは富めるものも、貧しきものも、一様に空腹を感じるためにあるのだという。

富めるものは食事のできないことの辛さを知ることで、貧しきものの気持ちを知ることができる。そして誰も彼もが空腹を抱えることで、一種の連帯感のようなものが生まれるのだという。

エティガール寺院:クリックで拡大   寺院内の礼拝堂:クリックで拡大   屋外にある古い礼拝台:クリックで拡大   内部は空っぽ:クリックで拡大
1.黄色が可愛いエティガール寺院 2.薄暗い礼拝堂内部 3.屋外にある古い礼拝台 4.礼拝のためだけの空間はシンプル

断食にも絡んでくるのが喜捨という、一種のお布施だ。お布施といっても寺院などへの寄付ではない。そもそもイスラムには聖職者は存在しない。イスラムの喜捨とは富めるものが、貧しいものへ与える金品、物品、食品などで、そうすることで徳を高めることができるのだという。

イスラムでは金儲けは悪いことではないと先に述べたが、それを溜め込んで独り占めすることは卑しいことだとされる。金持ちは断食することで貧乏人の気持ちを知り、困っている人、貧しい人に施しを与えることで、自身の徳を高めていくのだという。宗教に利権が絡まないよい仕組みだ。

4日目の朝、新疆地区最大のイスラム寺院エティガールを訪れた。人気のない静謐たる空間はほとんど空っぽだが、礼拝の時間ともなれば何万ものムスリム(イスラム教徒)らで溢れる。凛とした空気の中、イスラムとは宗教というよりも、個人個人の生き方そのものであるように思えた。
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by sangyuan | 2007-10-16 01:00 | 観光情報
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