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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
草原の国から 2007 追憶
突き上げるような振動に目を覚ますと、車窓の外には見渡す限りの草原が広がっていた。

夢にまで見た大草原だが、これは夢じゃない! 眠気はどこかへ吹き飛び、軽い興奮が全身を包む。ぼくらを乗せたバスは未舗装のでこぼこ道を進み、やがて小さな集落へとたどり着いた。

見渡す限りの大草原:クリックで拡大
東西南北どちらを見ても、同じような景色が続いている
週末、仲間と連れ立ち、内モンゴル自治区のシラムレン(希拉穆仁)草原を訪れた。一泊二日の強行軍にて、大草原を満喫する旅である。

内モンゴルの玄関口であるフフホト(呼和浩特)までは、飛行機で約2時間半。ビルが立ち並ぶ近代的な街並みは、ここが本当に草原の国か疑わしくなる。看板に描かれたモンゴル文字だけが、中華圏とは異なる文化を伝えていた。

ぼくらを乗せたバスは市街地を抜け、やがて険しい山道に差しかかる。切り立った風景は想像の草原とはかけ離れているが、目的地シラムレン草原は標高1,500メートル前後に位置する。ここを登り切った場所に大平原が広がっているのだなと想像しながら、いつしか眠りに落ちていた。

ゲルを組み立てる:クリックで拡大
モンゴル族に手伝って貰い、今宵の宿を自ら組み立てる
バスを降りると、モンゴルの民族衣装に身を包む男女が、陽気な歌を歌いながら銀の杯を差し出す。苗族の村でもそうだったが、ここでも遠方からの客人は地酒でもてなすものらしい。

きゅっと杯を干して大地に降り立ち、ぐるりと辺りを見はるかす。どこまでも続く平原の中に、ぽつりぽつりとゲルや建物が目についた。ついにここまで来たんだなと、深い感慨を覚えた。

素朴な昼食を終えたあとは、自分たちの宿となるゲル(移動式テント)を組み立てる。本格的なものではなく、コンクリートの基部を持つ観光用だ。外壁となる木組みの枠に、複数の棒と円形の木枠を使い屋根をかける。外壁にフェルト生地を巻き、外側に防水シートを被せれば完成だ。

はじめは面倒くさいと不平を漏らしていた仲間たちも、いつしかいっしょになって組み立てていた。出来あがったゲルはちょっぴりいびつな形となってしまったが、それでも自分たちで作ったものだと思うと達成感がある。ゲル内部に荷物を置き、ぼくらの草原体験が始まったのだった。
Blogger@上海(B@SH) "ランキング上位に上海を"-
by sangyuan | 2007-07-28 01:00 | 観光情報
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