excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
そして、姉妹飯節へ
姉妹飯節は苗族のあいだに伝わる恋のお祭り。

かつて苗族のあいだでは、同姓同士での結婚は禁じられていた。ところが山間の小さな村ではほとんどが同姓。若い娘たちに出会いの機会はほとんどなかったのだ。そこで村の長老たちは考え、娘たちに植物の汁で色を付けたもち米(姉妹飯)を炊き出させ、これを河原に広げて振る舞ったり、歌や踊りを披露するように申しつけた。

娯楽の少ない山村でのこと、この催しはたちまち評判となった。周辺の村々からは噂を聴いた若い男たちが集まり、その場で何組ものカップルが誕生したという。これが姉妹飯節の起源である。

のどかな農村の風景:クリックで拡大
田舎育ちのぼくにとって、どこか心休まる原風景だ
姉妹飯節は凱里市を中心とした苗族の村々でばらばらの時期に行われるが、その中でも旧暦の3月15日~17日にかけて施洞と呼ばれる集落で行われるものが、おそらく最大であろう。

凱里から施洞鎮まではバスに揺られて約1時間。棚田の広がる光景を越え、緩やかに流れる揚子江の支流が左手に見えてきたらもうすぐ。地図はここで行き止まり、まさに最果ての村だ。

ようやくたどり着いた施洞では、そこかしこで刺繍や銀の装飾品が並べられ、食べ物の屋台もいくつか立っていた。観光客の姿もちらほら見られ、街の人たちもそわそわと浮き足立っているようだ。祭の前の雰囲気とはこんな感じなのだろうか。のどかな村が沸き立つ瞬間が迫っている。

民宿のような場所で素朴な農家菜をご馳走になり、いよいよ祭の会場となる広場へ向かう。何時からスタートといった取り決めはないそうで、三々五々人たちが集まってくる。広場中央では小気味良いリズムで太鼓が叩かれ、その周りを銀装の少女たちが軽やかに舞っていた。

いざ踊りの場へ:クリックで拡大
やや緊張した面持ちの少女
郎徳村で見たような華やかさはないけれど、これが本来の姿なのだろう。少女たちの表情に笑顔は見られず、どこか緊張した面持ちだ。それもそのはず、現在ではその意義が薄れたとはいえ、この祭は彼女たちの未来の花婿探しであり、一種の成人式でもあるのだ。ぼくら観光客が思う以上に重要な意味を持っている。

単調な太鼓のリズムと、少女たちの動きにあわせて鳴るしゃらしゃらという音を聞きながら、ぼくはそっと祭の会場をあとにした。

村内を抜け、村の外へ通じる道を歩いていると、多くの少女たちが集まってくるのが目に入った。銀装は全部で10~20キロ程度、祭のピークは涼しくなる夕方から日没にかけてとなる。

彼女らは徒歩で、あるいはで村までやってきて、現地で銀装を身に付けて踊りの輪に加わっていく。夜にはかがり火が焚かれ、その光が少女たちの纏う衣装に映りこんで大そう美しいと聞く。

今回は時間の都合でそれらを見ることなくこの地を去ることとなったが、いつの日かかならず、ゆっくりと村に留まって祭の全貌を見届けたいと思う。願わくばその時まで、この豊かな自然と素朴な暮らしが失われていないことを切に願うのであった。
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by sangyuan | 2007-05-04 01:00 | 観光情報
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