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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
明代の末裔たち (屯堡天龍鎮)
中国の悠久の歴史の中で、各時代の王朝は征伐という名の侵略戦争をくり返してきた。

広大な大陸にある小さな国々は統廃合をくり返してきたが、名前は変われど民族としての習俗はそう簡単に変わるものではない。その結果、中国にはじつに55もの少数民族が暮らすという。

三人の老婆:クリックで拡大
伝統的な衣装に身を包む老婆たち
貴州省に暮らす苗族についてはすでに紹介したが、それ以外にも多くの少数民族たちが彼の地に住まう。55の少数民族のうち48種が貴州に暮らすというから、その民族の多様性には驚かされるばかりだ。彼らは今も自らの風俗を世に伝えているのだ。

省都貴陽から西へ約1時間少しいったところに、天龍古鎮と呼ばれる小さな集落がある。ここに明代の習俗を今に伝える屯堡人と呼ばれる人々が暮らしており、自らを称して老漢族と名乗る。

明の時代。初代皇帝の朱元璋は西方の雲南にある対抗勢力を討伐するため、30万もの軍隊を南京より派遣した。彼らは討伐後も治安維持と監視のため、この辺りに駐屯を続けたという。

それから600年もの永きに渡り彼らはこの地に留まったが、自分たちは皇帝の軍隊であるという誇りを持ち、じつに1960年代まで他民族と交流を行なうことなく生きてきたという。そのため、この地には明代の漢族の風習文化が色濃く残っており、当時を今に伝える貴重な存在なのだ。

木材の少ないこの地では多くの建物は石造りであり、狭い路地のひとつひとつが明の時代から残っているものだという。女性たちは今も民族衣装に身を包んでおり、灰色の光景の中に鮮やかな青い衣装が美しかった。今は観光化された村だが、比較的ありのままを見せてくれる。

服装や言語などの習俗とともに現代に伝えられているのが、地劇と呼ばれる仮面劇である。

屯堡天龍鎮の地劇:クリックで拡大
原初のリズムに乗って仮面の男たちが舞い踊る
地劇は跳神とも呼ばれ、一種の神楽舞のようなものだ。通常は高い舞台の上ではなく地面で踊ることから地劇と呼ばれるが、今回は観光向けのせいか正面の舞台上にて行われるようだ。

まずは雰囲気のある老人が長々と口上を述べるのだが、残念ながら聴きとることはできない。

やがて単調な太鼓のリズムに乗って、仮面を付けた男たちが舞台に飛びだす。ひらりひらりと舞いながら、剣や槍を打ち合わせる闘いの模様を描いていた。同じものを以前にどこかで見たことがあると思ったら、映画『単騎、千里を走る』の作中にて紹介されていたものだった。

原始的で魂に訴えかけるような舞いだが、残念ながら年々踊り手は減っているという。街の女性たちもまた今でも民族衣装に身を包んで生活をしているが、若者たちは徐々に旧い衣装を脱ぎ捨てて洋装へと変わりつつあるという。長く伝えられた習俗が今、失われようとしているのだ。

便利な現代の暮らしを享受することを禁ずるつもりはないが、願わくばこれまで脈々と受け継がれてきた風俗の炎を絶やさないでいて欲しいと、願わずにはいられないのであった。
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by sangyuan | 2007-05-03 01:00 | 観光情報
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