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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
貴州省に苗族を訪ねて
初めて苗族の存在を知ったのは、上海博物館だったろうか。

その細緻な銀細工と刺繍に彩られた美しい民族衣装に、すっかり心を奪われてしまった。彼らについて紐解くうちに、姉妹飯節という苗族の祭りのことを知る。それは村々で行われる恋のお祭り。昔ながらの風習を今に伝えるその祭事を、いつかこの目で見たいとずっと夢見ていたのだ。

2007年5月。労働節休暇を利用してその想いを叶えるべく、苗族が暮らす貴州省を訪れた。

老人たちが出迎えてくれた:クリックで拡大
歓迎の蘆笙を吹き鳴らす老人たち
上海から貴州省の省都である貴陽までは空路で約2時間半。そこから高速道を2時間半ほど走ると、凱里という小都市にたどり着く。ここからは一般道のみとなり山道をさらに1時間ほど走ると、今回の目的地である郎徳村へと到着できる。

村の入り口にバスが到着すると爆竹が盛大に打ち鳴らされ、家々から美しい衣装で着飾った女性たちが出迎えに登場する。

村の門までは石段になっており、ところどころで女性たちが立っている。ここを通過するためには彼女たちが差し出す地酒を飲み干さねばならず、全部で12ヶ所の関門で14~5杯は飲まされることとなった。度数は約28度、これがあとになって効いてくる。

ほろ酔い気分のまま木造家屋のあいだを縫って、村の中央にある広場へと案内された。ここで苗族の歓迎の儀式が執り行われるのだという。広場中央には一本の柱が立ち、それを取り囲むように大勢の観光客たちが今か今かと待ち構えていた。

やがて地を這うような太鼓のリズムに、軽やかな蘆笙の音が重なり、銀装に身を包んだ娘たちが広場へと躍り出た。銀飾りの触れ合うしゃらしゃらとした音と、女性たちの歌声が耳に心地よい。

銀装の少女たちが舞い踊る:クリックで拡大
しゃらしゃらと心地よい音を立て、銀装の少女たちが舞う
踊りが一段落すると、娘たちはどこからともなく杯を取り出す。嫌な予感とともに杯には地酒が注がれ、再び米酒を飲まされることとなった。

客人たちに歓迎の酒を振る舞ったあとは、再び踊りが始まる。途中、まだ小さな子供たちによる舞いや、老人たちの蘆笙の演奏、最後は村人総出で客人もいっしょになって、輪を描くように広場で踊り、歓迎の儀式は盛大に幕を閉じた。

歓迎の儀が終わると、村人たちは売り子へと豹変する。基本的には自給自足の村、現金収入はこういった観光収入のみとなる。とくに郎徳村は入場料を取るくらい観光化されている場所であり、所々に商業主義的な匂いが鼻についた。ただ、そうさせたのは我々観光客なのだろう。

かつて村への旅人は数少なく、もともと娯楽に乏しい山村だけに、客人は村総出で歓迎を行っていたことだろう。だが、今現在の歓迎の儀は我々の持つ現金を歓迎しているのだ。そう考えると少し寂しい気もするけれど、上海ほどガツガツしているわけではなく、のんびりとしたムードが漂っていたのが救いだろうか。いつか金銭の絡まない、心からの歓迎を受けてみたいものである。
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by sangyuan | 2007-05-01 01:00 | 観光情報
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