ランカウイを訪れたらぜひ挑戦して欲しいのが、カヤックによるジャングルクルーズだ。
おそらく同様のアクティビティは何ヶ所かで楽しめるとは思うが、その中でもとくにお薦めしたいのが、『
ランカウイ南国アドベンチャー』主催のカヤックツアーである。流暢な名古屋弁を操る自然ガイドのジェフリーが、貴重な体験と最高の時間を約束してくれる魅惑のツアーだ。
途中、野生のワシに餌付けすることもできる
ツアー当日、送迎車に連れられてきたのは島の北西部の船着き場。時間は午後3時40分過ぎで、降り注ぐ陽光は焼けつくように熱い。ツアーの進行・ガイド役を務めるジェフリーは、名古屋在住6年の流暢な日本語と人懐っこい笑顔で自己紹介をしてくれた。
ここからボートに乗り込んで、少し離れた場所にある海上の掘立小屋に移動する。海の上に浮かぶ小さな場所だが、ここがベースキャンプとなる場所だ。不要な荷物は置いて、カヤック操縦法の説明を受けてから、いよいよマングローブの森へと乗り込むことになる。
ボートに乗って河を遡っていくと、湖のように広かった川幅は徐々に狭まり、マングローブの森が左右に迫ってくる。澱んだ水面の透明度はゼロでキレイとは呼べないが、なぜだか不快感はない。川面を渡る風が、降り注ぐ陽光に焼かれた肌を撫でるのが心地よかった。
上流を目指すこと30分。川幅が4メートル程度にまで狭まった地点で、いよいよカヤックに乗り込んでクルーズの始まりだ。
慣れてくると自在に操れるカヤックはかなり楽しい
ちょうど引き潮の時間帯なので、川の流れは思ったよりも速い。慣れないカヤックの操作に押し流されたり、マングローブの林に突っ込んだりと参加者たちは右往左往。それでも10分程度もすれば皆、操縦に慣れてきたようで思うがままに操れるようになっていた。
やがて川幅が広くなってくると流れも穏やかになってくる。静かな流れに身を任せたまま、写真を撮る余裕も出てきた。日が傾き始めると暑さも幾分和らぎ、のんびりとジャングルを下っていく。
ガイドのジェフリーは参加者たちのあいだを飛び回り、漕ぎ方のアドバイスやマングローブに関するうん蓄、さらにはおやつなどを配り歩いてくれた。ツアーのガイドというよりは、まるで友達のような気さくさでぼくらの中にとけ込んでいく。本ツアーの魅力は、彼の人柄に依るところも大きい。
ランカウイの雄大な自然の中、カヤックの上で食べるランブータンは最高に旨かった。素晴らしい風景の記憶と、心地よい疲労感を抱えたまま、ぼくらは海を目指して漕ぎ進むのだった。
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マングローブ カヤック ツアー
主催 ランカウイ 南国アドベンチャー
住所 No.94-A, Kampung Kelibang, Batu 1 3/4 Masjid Kelibang, 07000 Langkawi
時間 15:00~21:00
電話 +60-4-966-7544 / +60-19-479-5070(Jefri)
予算 大人 280RM / 子供 160RM(4~12歳)
言語 日本語(名古屋弁) / 英語 / マレー語
備考 タオル・着替えなどを用意ください