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excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
カプサイシン中毒 (天府川菜館)
甘味、塩味、酸味、苦味などの基本的な味は、舌の上にある受容体で感知する味覚である。

これに対して辛味は痛覚であり、いわば痛みと同列だ。その証拠に砂糖を皮膚に刷り込んでもなにも感じないが、唐がらしの粉末で同様の実験を行えば熱さや痛みを得られるはずだ。

数々の四川料理が並ぶ:クリックで拡大
麻と辣が特徴の四川料理がテーブルいっぱいに並ぶ
辛いものを美味しいと感じるのは、いい換えれば痛みに快感を覚えるということであり、マゾヒズムの変形だとは考えられないだろうか。

辛い食物の摂取により痛覚刺激が与えられると、これを和らげるため鎮痛物質が分泌される。これがモルヒネと同じように痛みを和らげ、あとに快感を残すのなら、普通の辛さでは徐々に満足できなくなるのも判る気がするのだ。

新虹橋倶楽部の2楼に位置する天府川菜館は、いつも多くの中国人たちで溢れる四川料理の店だ。麻婆豆腐や辣子鶏などスタンダードな川菜が並び、どれも10~20元程度のリーズナブルな価格で楽しむことができる。

見た目に反して辛さはマイルド:クリックで拡大
見た目に反して辛味はマイルド
まずはビールで喉を潤しながら待つこと数分、真っ赤な色合いの料理が次々と運び込まれてくる。脳天を突き抜けるような麻と辣の刺激を期待しながら箸を運ぶが、残念なことにピリ辛程度の辛さである。他の皿も試してみたが、どれもが物足りないと思えるレベルだった。とくに四川山椒がもたらす痺れるような辛さが、あまり感じられなかったのは残念でならない。

もっとも同席者の半数は十分に辛いと感じたそうなので、ぼくの場合は中毒症状が酷いらしい。麻薬もそうだが回数を重ねるごとに効果が弱まり、より多くの量を必要とするという。摂り過ぎれば身体に悪いと知りつつも、その快感故に止めることができない。四川や湖南料理はまさに、麻薬のようなものなのかもしれない。

 

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天府川菜館
住所 上海市長寧区婁山関路35号 新虹橋倶楽部2F (婁山関路 x 延安西路)
営業 11:00~22:00
電話 021-6275-7888
予算 498元(4人でシェア)
言語 中国語
菜単 中国語 / 写真あり(一部)
備考 辛いもの好きには物足りないかも
Blogger@上海(B@SH) "ランキング上位に上海を"-
by sangyuan | 2007-02-02 01:00 | 街角グルメ
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