贔屓にしている中国料理店はいくつかあるが、現時点でもっともお気に入りは虹橋の
夏味館だ。
伝統的な上海料理にちょっとしたひと工夫が光る。
化学調味料不使用などのこだわりも嬉しい。
とくに玉子の燻製は素晴らしく、初めて食したときの感激が今も忘れられないくらいの逸品だ。
どの料理も旨いと思うが、この
燻製玉子を喰うためだけに訪れても惜しくないと思える店である。
そんな至高の燻玉を食べたいとのリクエストを頂き、日曜のランチタイムに食事会を開催した。
集まったのはグルメ女王
masayo☆さん、関西系中国人lanlanさん、飛び入り参加の
pollyさん。
妻とぼくを加えた総勢5名の精鋭だが、中華を食べるには心許ない人数でのランチデートだ。
それにしても、こんなときの点菜(オーダー)はなかなか気を使うものである。
自信を持って薦めている手前、失敗は許されないので、すでに食べたことあるものを選びたいが
個人的にはまだ食べたことない料理をオーダーして、新たな味を見つけたい気持ちも強いのだ。
そんな想いを知ってか知らずか、
店長はあれこれと半ば押売りの如くお薦めを並べ立てるのだ。
とりあえず燻玉は外せないだろうとオーダーすると、たった今売切れてしまったとの無情な言葉。
我々の少し前に訪れた日本人の団体が、あるだけの在庫をオーダーしたので残ってないという。
様々なブログでも取り上げられる
夏味館の燻玉、日本人社会でちょっとしたブームなのだろうか。
仕方なく他の料理をオーダーしたのだが、やはり何を食べても外れがなく旨かったように思う。
蟹粉獅子頭や油爆川蝦などスタンダードな上海料理が多く、いつもの工夫が足りない気もしたが
味としてはどれも納得の行くレベルで、看板メニューのドレミも値段は高いがまずまずであった。
食事も終盤に差しかかったころ、店長が現われて燻玉の準備が整ったと嬉しい知らせを告げる。
我々があまりにがっかりしていたせいなのか、急遽用意してくれた心遣いはとても嬉しいのだが
喜び勇んでオーダーした末に運ばれてきたのは、まだ味の染みていない未完成の品であった。
それなりに満足して頂けたように思うが、いつか完全版燻玉を食らうため再結集したいものだ。
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夏味館 / Xia Resutaurant
住所 上海市長寧区遵義路100号 虹橋上海城4F (遵義路 x 紫雲路、パークソン裏)
営業 11:00~22:30 (要確認)
電話 021-6237-0048
交通 公交 遵義路仙霞路(72,88,808路)ほか
予算 燻製たまご 8RMB / 農家紅焼肉 48RMB / 蟹粉豆腐 42RMB / 蟹粉小龍包 28RMB
言語 中国語 / 日本語(一部スタッフのみ)
菜単 中国語 / 英語 / 日本語 / 写真なし / 新メニューあり(手書き)
備考 化学調味料不使用