人気ブログランキング | 話題のタグを見る
excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
茶壷をそだてよう (紫砂器)
ひと月前に宜興で入手した茶器を紹介するといったまま、今の今まで忘れてしまっていた。

以前から締め切りに追われないと動き出せないタイプなので、期限がなければ放置状態だ。
これではいかんと事あるごとに思うものの、思うばかりで改善されてないのが現状である。

そんなわけで今さらの感はあるものの、宜興で買った紫砂の茶壷と茶杯を紹介させて頂く。

茶壷は黒光りするきめ細かな肌を持つもので、ぷっくりとした丸みを帯びた様子が愛らしい。
水切れもいいし、フタと茶壷の精度もぴったりで、値段を考えればまずまずの品だろう。

茶杯は竹を模した造りになっており、大きさも手頃で今ではすっかり愛用の品となっている。

紫砂茶壷:クリックで拡大 紫砂茶壷:クリックで拡大 紫砂茶壷:クリックで拡大 紫砂茶壷:クリックで拡大

これら紫砂陶器を使用する前にはまず、土粉や土の匂いを取るためのならしが必要となる。

まずは洗剤を使わずに古い歯ブラシなどでよく洗い、茶葉を入れた鍋で1時間ほど煮込む。
これをひと晩ほど浸け込んでおき、冷水で洗ってから自然乾燥させればならしは完了だ。

丁寧に使い込まれた紫砂は、美しい光沢がかかり茶器自体がほんのりと香るようになる。

ぼくは岩茶が好きなので、今回手に入れた茶器は岩茶専用としてじっくり育てることにした。
TEAsiaにて入手した大紅袍は何煎でも岩韻が続き、茶壷へ少しずつ香りを移してくれる。

今後、どのような艶と岩茶の甘い香りを身に付けていくのか、成長が楽しみな茶器である。

紫砂茶壷:クリックで拡大 紫砂茶壷:クリックで拡大 紫砂茶壷:クリックで拡大 紫砂茶壷:クリックで拡大

さて、ここでもうひとつ紹介せねばならないのが、同じく宜興で作った手作りの紫砂茶壷だ。

焼成の段階で割れることもあると聞いていたが、どうやら無事に焼き上がってきたようである。
出来あがりは正直、納得いくものではなかったので恥ずかしいのだが、約束なので公開する。

紫砂器は通常、光沢のあるなめらかな表面なのだが、手作りの持つ素朴さを強調してみた。

わざと形をいびつに歪めてみたり、表面を粗削りにして、手びねりによる作陶風を心がけた。
だが、現実には味があるというよりは、手抜きによる粗雑な雰囲気にしか見えないようだ。

基本を無視して応用に進んでも、あまりよい結果は得られないという教訓を残すこととなった。


なお、これらの紫砂器は宜興まで行かずとも上海市内で買えるが、初心者には敷居が高い。
鑑定眼を持たないとニセ物を掴まされかねないし、本物だとしても相場が判りにくいのだ。

そこでお勧めしたいのが日本人店長のいる、中国茶のブティックと銘打つTEAsiaである。

店長自らが選んだ特選の茶器や、質にこだわって仕入れた茶葉を懇切丁寧に説明してくれる。
来週末よりオープン半周年記念の茶器販売を行なうそうなので、この機会にぜひ利用したい。

 

-------------------------------------------------
TEAsia (ティージア) -Chinese Tea Boutique-
住所 上海市盧湾区長楽路55号(長楽路 x 重慶路、地図
営業 11:00~21:00 (水曜定休)
電話 021-5383-8173
交通 地鉄2号 黄陂南路 徒歩8分 / 公交 重慶南路(02,146,920,926,945路)徒歩5分
価格 喬木古樹茶(プーアル餅茶) 120RMB / 黄金桂 35,65,200RMB (小,大,特大)
言語 日本語 / 英語 / 中国語
備考 開店半年記念セール 2006/9/9~9/17まで
網址 http://teasia.googlepages.com/home
Blogger@上海(B@SH) "ランキング上位に上海を"-
by sangyuan | 2006-08-31 23:00 | 街角グルメ
<< インタヴュー・ウィズ・ブロガー 生食の文化 (蘭王) >>


S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
関連リンク