生きている牛や豚、鶏たちを見て、これは旨そうだと思う人間はあまりいないように思う。
ところが水槽に泳ぐ魚や、ピンピンと跳ねる活きのよいエビを見れば旨そうに感じるものだ。
なんだか不公平に思えなくもないのだが、実際にそう感じてしまうのだから仕方ないだろう。
そんな旨そうな魚介類がひしめく市場にて、二回目となる海鮮イベントが盛大に開催された。
当日は数名からキャンセル連絡が相次いだものの、蓋を開けてみれば予定より多い13名。
友達の友達の、そのまた友達なんて人までが集い、非常に多くの縁(えにし)にも恵まれた。
全員がそれぞれの目標や期待を胸に、海鮮を求めて銅川路の水産市場を訪れたのだった。
今回の目的のひとつに、グロテスクな肢体に似合わず旨いというユムシを食らうことがあった。
ところが前回はあれだけ見かけたユムシも、季節物だったのか今回は1匹も見られなかった。
シンヤ氏が食べたいと願うカブトガニの姿も見られず、目当てのものが手に入らないのだ。
代わりに選ばれた変わり食材はカタツムリで、エスカルゴとは違う中華な味付けが楽しみだ。
また、靴べらのような鼻面の見たこともない魚も選ばれ、レストランの小姐を悩ませることに。
臭みを消すため濃厚な味付けで供されたが、コリコリした軟骨の食感が楽しい思わぬ伏兵だ。
その他は伊勢エビ、鮭、白魚、エビ、シャコ、ヒラメ、トコブシ、帆立など無難なチョイスだった。
プリプリとした食感のエビは塩ゆでにしたものと、白酒で風味を付けたものの2種類を用意。
定番食材のシャコはスパイシーな唐揚げ、イシビラメ(多宝魚)は清蒸、白魚は玉子とじなど
調理方法も定番であったが、これらは何度食べても素直に旨いと思えるレギュラー陣たちだ。
注目のカタツムリは殻を外され甘めの味付けを施されており、ごはんのおかずによくあった。
伊勢エビはできれば刺し身で食らいたかったのだが、安全面を考慮して唐揚げにて食した。
せっかくの鮮度を活かしきれず、やたらふりかけられた塩胡椒の辛さと相まってイマイチ。
日本人的にはもっと適した食べ方があるのに、技法の関係で封じ手が多いのが残念だった。
これだけ鮮度のよい食材が揃っているのだから、炭火でさっと焙って喰うだけでも旨いはず。
水槽でイシダイが泳いでいるのを見て、ぜひ刺し身で食らいたいと思うも中華では叶わず。
他の食材も煮付けにしたり、西洋風にソテーやフライなどで調理するのも捨てがたかった。
もし持ち込み食材を調理してやるという、親切な日本料理店があればぜひ連絡して欲しい。
もちろん中華は中華で旨いので、今のままでも構わないのだけれど、会をよりよくするため
皆さまのご意見、ご要望、ご提案などあれば、気軽にコメント欄に書込み頂けると嬉しい。
なお、次回開催は9月9日の土曜日を予定、詳しくは
こちらのページを参照して欲しい。
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水産市場 de デート (第二回)
日時 2006/08/27 16:00~21:00
住所 上海市普陀区銅川路 銅川水産市場 (大渡河路と曹楊路間一帯)
予算 100RMB/人 (材料費、調理代、ビール代などを含む)