excite 支店 (shanghai55.exblog.jp )

ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
道具としての価値
世界最小最軽量とはなかなか甘美な響きである。

主に携帯型の電子機器などに冠されるもので、携帯電話や音楽プレーヤなどの宣伝文句だ。
かつて肩にかけて使った移動電話(携帯)も、今では失くしてしまいそうなほど小さくなった。

手のひらに収まるちっぽけな電子機器に、高度な機能が詰まっているとワクワクするものだ。

これらは主に身に付けて利用することを前提にしているため、軽さと小ささが要求される。
では、身に付けたり携帯しない茶壷の、重量とサイズを追及するとどうなるのであろうか。

答えは小さ過ぎて使い物にならないだが、これを実践してしまった職人に宜興で出会った。

茶壷工房:クリックで拡大 茶壷工房:クリックで拡大 茶壷工房:クリックで拡大

周氏は蜀山旧街に工房を構える作家で、ギネス認定の世界最小の茶壷を作った職人だ。

直径6ミリ程度の茶壷はちゃんと蓋を開けることができ、もちろん湯を入れることも可能だ。
だが、茶葉は1枚も入らないし、穴が小さ過ぎるので水圧をかけねば茶も出てこない代物。

茶壷として考えれば完全な失敗作であり、はっきりいえば使い物にならない無用の長物だ。

だが、技術力のデモンストレーションと考えれば大アリだし、何よりその遊び心が大好きだ。
きっと作業の途中、ちょっとした気分転換に小さいのでも作ってみようと思ったに違いない。

ぼくがもう少し中国語ができれば、その辺りの突っ込んだ話しも聞いてみたかったものだ。

茶壷工房:クリックで拡大 茶壷工房:クリックで拡大 茶壷工房:クリックで拡大 茶壷工房:クリックで拡大

もちろん普段からこんなものばかりを作っているわけなく、真っ当な作品のほうが多い。

大量生産の茶壷と違い作家手ずから、ひとつひとつ手作りで作っていく1点ものばかり。
彼ほどの有名作家ともなると小さなものでも800元、高価なものでは1万元を越える。

工房でも直販されており、上海で買う半値程度との話しではあったが手が出なかった。

コレクションとしてならともかく、そんな高価な代物は恐くて普段使いには使えないのだ。
お茶を入れることが出来ない飾り物に、果たして茶壷としての価値はあるのだろうか。

作家モノの茶壷はもはや茶壷ではなく、芸術品になってしまっていると感じたのだった。
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by sangyuan | 2006-07-30 23:00 | 日々雑感
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