中国茶館の客単価というのは、思っていたよりもずっと高い。
コーヒーなどと違い何煎でも楽しめる中国茶では、回転率は考える以上に悪くなる。
高級な茶葉もなくはないが、茶壺一杯分の価格などはたかが知れているだろう。
そこで多くの茶館は客単価を引き上げるために、多数のお茶請けを用意している。
個別のオーダーにしてしまうと安価なものしか出なかったり、注文しない人も出る。
そこで豊富な茶請けをビュッフェスタイルで提供し、茶代に上乗せしている店が多い。
お茶だけで100元だと見向きもされぬが、豊富な茶請けでお得感を出しているのだ。
それにしたって、やはり1回のお茶代が100元とは少し高すぎると感じてしまうだろう。
同じ値段を出せば半月分の茶葉と、大量の茶請けを用意することが可能であろうし
ゆっくりくつろいでお茶が飲みたければ、自宅に敵う場所はそうはないはずである。
それでもなお、あえて茶館を利用するのは、その雰囲気を楽しむためではなかろうか。
上質の家具に囲まれた洒落た空間で、洗練された茶道具を使いゆっくりと茶を楽しむ。
午後のひとときに読書などして過ごせば、なんだかとても贅沢な時間を感じるられる。
中国人にとっては社交場の意味合いもありそうだが、楽しみ方は人それぞれだろう。
閑静な建国西路沿いにある得和茶館は、そんな上質な時間を演出してくれる場所だ。
落ち着いた光に照らされた店内に踏み込めば、ゆったりとした時間の流れを感じられる。
店の中央を流れる水路には色とりどりの魚たちが戯れ、どこからかせせらぎも聞こえる。
広間、半個室、完全個室などを備え、目的に応じたスタイルで過ごすことができる。
時期柄、大画面テレビでワールドカップを楽しむもよし、インターネットも利用可能だ。
豊富に用意された茶請けは軽食なども含むため、簡単な食事を楽しむのもよいだろう。
予定もない休日、お気に入りの本を片手に茶館の扉を叩いてみては如何だろうか?
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徳和茶館
住所 上海市盧湾区建国西路135号 区体育館2F(建国西路 x 陜西南路、交差点を東)
電話 021-5468-1117 / 021-5468-1277
予算 人参烏龍 88RMB / 黄金桂 78RMB / ビュッフェ付き
交通 公交 陜西南路(24,236,304路)ほか
言語 中国語