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ようやく念願叶って上海駐在員になれたしゅうの、上海での日々をまったりお伝えします。
by しゅう
 
国破れて故宮あり (故宮博物院)
『ラストエンペラー(THE LAST EMPEROR)』という、ぼくの大好きな映画がある。

わずか2歳で清朝最後の皇帝として即位した宣統帝(愛新覚羅溥儀)が、時代に翻弄され
流転を繰り返す生涯を綴った、ベルナルド・ベルトリッチ監督の手による傑作である。

その作中の前半にて幼き皇帝溥儀の暮らす居城が、清朝の権力を具現化した紫禁城だ。

中国政府の全面協力の下、世界で初めてのロケを成し得た本作にて描かれる紫禁城は
圧倒的なリアリティを持つ壮大華麗な映像美を持って、その存在感を主張していた。

本作が史実とは若干異なるとの指摘は、以前より各方面で取り沙汰されてきたことだ。

しかし、彼をはじめとして明代、清代の皇帝たちがここで暮らしたことは事実だろう。
そこに刻まれた時間と物語をこの目で確認しておきたくて、故宮博物院を訪れた。

紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大

故宮博物院は、かつての宮廷だった紫禁城そのものを利用した巨大な博物館だ。

北京旧市内の中心部に位置し、現存する部分は東西760メートル、南北960メートル。
高さ10メートルの厚い城壁に囲まれ、その外側には幅50メートル余りの外堀を持つ。

敷地面積72平方キロメートル、内包する建造物700余りを数え、まるで小さな街のようだ。

建築は1406年に明の永楽帝の命により造営が開始され、15年の歳月を要して完成した。
明代末期には大破壊を被ったが、清がその大部分を受け継ぎ復興を行ない現在に至る。

そこにあった重要な宝物の多くは、国民党が内戦中に台湾へ持ち出したため少ないが
それでも収蔵品数は100万点を越え、建築自体も重要な歴史的資料となっている。

そのスケール、歴史的価値など、どれをとっても北京観光に欠かせない要所だろう。

紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大

かつて紫禁城の正門であった天安門をくぐると、目の前に壮大な午門が広がっている。

ここが現在の故宮博物院正門となり、これ以外には北門の神武門からも出入りできる。
他には東華門、西華門の2ヶ所が現存しているが、通常は締め切られているようだ。

午門をくぐると眼前に見覚えある景色が広がり、馴染みのテーマ曲が脳内で鳴り響く。

自分は今、たしかに映画の、さらには歴史上の舞台に立っていると思うと身震いする。
こんなことならサウンドトラックを持ってくるんだったなと、僅かばかり後悔した。

実際にこの風景を眺めながら、あの荘厳なテーマ曲を聞けば感激も一入だったろう。

門前の水路にかかる金水橋を渡り、中国最大の宮殿建築木造門である太和門をくぐれば
紫禁城の中心ともいわれる最大の見所、太和殿が眼前にそびえ建つ……はずであった。

しかし、実際には修復作業中であり、作業用の足場に描かれた書割が空しさを誘う。

現在、北京市内では来たるべきオリンピックに向けて、いろいろな史跡を修復中であり
このあとの市内観光でも、いろいろな場所が工事中のため見学できない事態となった。

紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大 紫禁城:クリックで拡大

それにしても広大であり、下手をすれば簡単に道に迷ってしまいそうな場所である。

そんなとき役立つのが、入り口付近などで貸し出している音声ガイド付き電子マップ
現在位置、未踏破位置の表示をはじめ、日本語による音声ガイドも行なってくれる。

1台40元と高額だが、ガイドブックなどを持たない場合は借り受けたほうがよいだろう。

この地図で現在位置を確認しながら、まだ行っていない場所へと踏み込めば
なかなか流暢な日本語で史実や由来などの解説を丁寧に行なってくれる。

城内に順路などはないのだが、これのおかげで見逃し箇所もずいぶんと減るはずだ。

そうはいうものの、この日は途中の休憩時間も含めれば6時間以上も城内に滞在して
精力的に歩き回ったにも関わらず、すべての場所を踏破するには至らなかった。

スケジュールが許すなら紫禁城を見学する日は、朝一で訪れたほうがよさそうである。

もっとも、この場所に積み重ねられた悠久の時間と、人が織り成した物語を感じるには
たとえ丸1日あったとしても、まったくもって足りないのかもしれないけれど……。

 

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故宮博物院
住所 北京市景山前街4号
営業 8:30~17:00 (冬季は16:30まで)
電話 010-6513-2255
料金 入場60RMB / 音声ガイド40RMB / その他施設により別料金
参考 くろうさ上海トホホ日記:北京放浪記 《故宮博物院》
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