古北のカルフールで買い物をしたついでに、この辺りで夕飯も済ませることに。
ぐぅやんを再訪しようかとも思いましたが、古羊路まで歩くには少し遠いので
近所をぶらぶらと歩き回って見つけた季節料理の大谷に入ってみました。
案内された二階席は半個室のようになっている、昭和の香りが漂うテーブル席。
棚に並んだ焼酎のボトル、テーブルにビルトインされた焼き肉用(?)の鉄板
そしてスピーカーから流れる古い日本の歌謡曲が郷愁を誘いますね。
まさかここ上海で、安全地帯の『碧い瞳のエリス』などを聞くとは思いませんでした。
扱っている料理は上海の日本料理店では一般的な、何でもありの居酒屋的メニューで
寿司、刺し身、揚げ物、どんぶり、鍋料理などなど、一通りのものが揃っています。
価格設定はちょっと高めのようで、本気で飲み食いするとお金がかかりますね。
店頭に掲示してあった釜めしが食べたかったのですが、かなり時間がかかるそうなので
つなぎとして、ちょっとした一品ものやお寿司などもあわせて注文してみました。
料理は可もなく不可もなくって感じですが、値段を考えると今ひとつでしょうか。
それほど期待していなかったお寿司については、ネタは思ったより美味しかったです。
ただシャリが小指の先ほどのミニマムサイズで、呆れる前に感心してしまいました。
やがて待望の釜めしも登場したのですが、味に関しては及第点をあげましょう。
しかしお店の小姐は気をきかせたつもりなのか、茶碗に中身を盛りつけてくれたうえで
肝心のお釜をとっとと下げてしまったのが、釜めしとしては致命的な問題点です。
まず、ごはんをしゃもじでベタベタと押しつけたせいで、お米が潰れてしまっています。
それに釜めしって手ずから茶碗に盛りつけて、2~3度に分けて楽しむものだと思うのに
初めから茶碗に盛られた状態で供されてしまっては、ただの炊き込みごはんです。
この日本人的な機微は、中国人小姐には説明しても判って貰えないんでしょうかねぇ。
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季節料理 大谷
上海市長寧区榮華西道19弄9号金獅苑B111 (水城南路 x 榮華西道、古北万科広場)
営業 11:00~14:00 / 17:30~23:00
電話 021-6209-7700 / 021-6219-5897