最近話題のとんかつ屋、『浜ちゃん』へ行ってきました。
静安寺の久光の裏手、膠州路を北に向かって歩くと暗闇に光る白い看板が。
日本語で大きく『とんかつ浜ちゃん』と書かれているのですぐ見つかります。
とても狭く薄暗い店内はどこか昭和の香りを漂わせ、日本人でいっぱいでした。
幸い、ちょうど入れ替わりで席を立った人がいるので、なんとか座席を確保。
ぼくらのあとにも次々と日本人が詰めかけ、表で待ちも出ていたようです。
メニューはシンプルでとんかつ系を中心にした定食がいくつかと
お酒も飲めるようにちょっとした小鉢などを扱っていました。
奥さんはハンバーグ、ぼくはロースカツ定食をセレクト。
とんかつはソースだけでなくおろしぽん酢や味噌だれがありますが
ぽん酢はないといわれたので、味噌だれを頼んでみました。
やがて、ジュージューと音がしそうな揚げたてのとんかつが登場。
ふわりと立ち上る湯気と香気が、なんとも食欲を誘います。
まずは何も付けずにそのまま頬張れば、じわりと口中に肉の甘味が広がります。
サクッとした衣の香ばしさと、絶妙の揚げ加減の豚肉から滴る肉汁は
日本で食べる美味しいとんかつとなんら変わりませんね。
残念ながらソースは今ひとつなので味噌だれに期待がかかるのですが……。
(;´Д`) いつまで待っても出てきません。
二度ほど店員に持ってくるように告げて、ようやく出てきましたが
その頃には肝心要のカツは、すっかり冷めてしまいました。
で、問題の味噌だれの味は……不思議な味かも?
不味くはないのですが、名古屋系の味噌カツ用のタレを想像していると
あまりにかけ離れたものが出てくるので注意が必要なようです。
とんかつは文句なしですし、千切りキャベツも美味しいです。
ただ、サービス面に関しては、たまたまぼくが行ったときだけかも
知れませんが、あまり良いとは思えませんでした。
とくに店員の小姐が非常に中華的対応を行なうのがマイナス要因。
じつはこれがローカルなお店ならごく普通の対応なのかもしれませんが
あまりに日本的過ぎるがために、粗が目立ってしまったようです。
あとお店側には責任はありませんが、小さなお子さん連れ。
大人たちは食事を終えて会話を楽しんでるんですが、子供たちは狭い店内を
縦横無尽に駆け回っていてやりたい放題なのが気になりました。
なにしろ狭いので子供が通るたびに、お汁がひっくり返りそうになったり
テーブル下に置いた荷物を蹴っ飛ばされたり、気が気ではありません。
日本ではよく見る光景ですが、上海では初めて見てしまいました。
残念なことに我が家にはまだ子供がいませんので
子育ての苦労や躾の大変さは判りません。
あのくらいのお子さんにじっとしていろってのも酷な話でしょう。
それでも、公共の場ではもう少し我慢するってことも覚えさせないと
大きくなってからいろいろと苦労するんじゃないかなって思いました。
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とんかつ浜ちゃん
上海市静安区膠州路 (北京西路x膠州路)
営業 17:00~22:00 (平日はランチあり)