前日(*1)は遅くまで飲んでいたせいか、目が覚めたら10時を周っていました。
どうやらすっかり寝過ごしてしまったようです。
昨夜から何も食べていないので、胃袋からは抗議の声があがりっぱなし。
手早く身仕度を整え、少し遅めの朝食を求めて街へ繰り出しました。
この日は仕事も休みなので、いつものように時間を気にする必要がありません。
少し遠くまで足を延ばして、まだ見ぬ食べ物を探すことに。
路地を抜け、市場の横を通り過ぎながら旨いものを探します。
上海では小さな裏路地にまで名前が付いているので、道に迷うことがありません。
仮に迷ってしまっても、路名の標識を見れば東西南北が記載されています。
また特徴的なランドマークも多いので、土地勘がなくても何とかなるようです。
ぶらぶらと歩いていると、方西浜路 x 西蔵南路の付近で美味しそうな食べ物を発見。
いい香りが風に乗って、ふわりと漂ってきます。
途端に胃袋からググーッと抗議の声。
どうやら今朝の朝ご飯(すでにお昼に近い)はここで決まりのようです。
店のおばちゃんに
「あれと同じものをくれ」と告げ、テーブルに着きます。
しばらくして運ばれてきたのが、写真の2品。
どうです、美味しそうでしょう?
黄豆骨頭湯(黄豆骨头汤)と 鹹肉菜飯(咸肉菜饭)
まずは骨入りのお味噌汁のようにも見えるスープをひとくち。
こ、これはっ!!(くわっ)
う~ま~い~ぞ~~~っ!(味皇風)
牛骨(?)と黄豆(大豆)を煮込んだだけの単純なスープなのですが、
骨から出るエキスが濃縮され、スープ全体にとけ込んでいます。
見た目に反して臭みも脂っこさもなく、鼻孔に抜ける香りは気品すら感じさせます。
この一杯の椀の中には、旨味と香りの小宇宙(コスモ)が
激しく燃え盛っていました。(意味不明)
もう一品の鹹肉菜飯も美味しい!
白飯として食べるには(日本人的には)ちょっとアレなお米も
こういった炊き込みっぽいのや炒飯などの料理にはピッタリですね。
青菜のシャッキリ感と塩漬け肉の旨味を、適度なラードがまとめ上げています。
スープとの相性もばっちりで、口の中を半ヤケドしながら
息衝く間もなく食べきってしまいました。
しかし、こうなるとデザートも欲しくなって来ます。
なにかこう、さっぱりとしたやつ!
で、近所のお店に入って注文したのがこちら。
_| ̄|○ ……水餃子はデザートじゃないよ
前を通り掛かったら、無性に食べたくなったんです。
いいじゃない、餃子がデザートだって。
日本的な食べ方だと餃子はラーメンといっしょとか、ご飯といっしょに食べますが
こちらでは餃子を食べるときは餃子だけ。餃子 Only です。
アツアツをつまんでかぶり付くと、中から肉汁がじわーっと溢れだし
少しだけ残った野菜の歯ごたえがアクセントとなっています。
こちらも美味しい!
12個入っていたのですが、こちらも完食してしまいました。
我ながらちょっと食べすぎですね。
朝食なんだか昼食なんだか、よく判らなくなってしまいましたが
上海早餐、探訪の旅。まだまだ続きますよ!
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*1 前日
この記事は3/20、76会の翌日のものです。