先日のこと。ようやく、念願のヘビを食べてまいりました。
初めて上海に来たときから、ヘビは食べたかった食材のひとつ。
せっかく中国へ来たからには、日本では食べられないものを食べたいですものね。
ところが、SARSの影響だとかでヘビなどを扱うお店が激減。
たまにメニューに載っててても、予約が必要だとかで断られてばかりでした。
けど、総経理に連れていって貰ったお店には、ヘビがあった(居た)んですよ。
もう迷わず注文しちゃいましたね。
こちらでは生きてる系の食材を注文すると、テーブルまで持ってきてくれて
これで良いかと確認してくれることがよくあります。
それはヘビの場合も変わらず、活きの良いところを見せてくれました。
ネットに入って連れてこられたのは、1メートル強はありそうな黄色い縞の入ったヤツ。
うねうねとのたくって、たしかに活きは良さそうです。
値段は重さで決まるらしく、計ってもらったら1.7キロもありました。
カメラを持ってなかったので、映像でお伝えできないのが残念です。
他の料理に舌鼓を打ちながら、調理されたヘビが来るのを待ちます。
どんな形でやってくるのか、考えるだけでワクワクしますね。
そんなぼくの期待を一身に集め運ばれてきたのは……
少なっ!Σ( ̄□ ̄;
あれだけ大きかったヘビですが、調理されてやってきたのは12切ればかり。
1切れの幅が5センチくらいなので、繋げても60センチくらいにしかなりません。
たしかに尻尾のほうとか、頭とかは捨てられるにしても
ちょっと少なすぎじゃないでしょうか。グラムにして500がいいとこじゃない?
連れてきてくれた総経理も、お店の小姐に文句を言っています。
でも、どうやらこれ以上はどうやっても出てこないみたい。
まあ、あまりたくさんあっても食べきれないので、熱いうちにいただきましょう!
皮を剥がして開いたものを香辛料に浸け込み、油で揚げただけのシンプルな料理。
あばら骨がいっぱいですが、言われてもヘビとは判りにくいです。
味のほうは生臭みとかもなく、普通に美味しいです。
かなりスパイスが効いていて、街でよく売っている羊の串焼きに似た味付け。
ビールがとってもすすみそうでした。
剥がした皮をサッと茹でた後、野菜などといっしょに炒めた料理も出てきました。
食感的には生焼けの鮭の皮みたいな感じでしょうか。
炒め物にするよりは炭火でパリッと焙ったりしたほうが美味しいかも知れません。
残念ながら肝とか生き血は出てきませんでしたが、
念願のヘビを食すことができて大満足の晩餐なのでありました。
しかし、世の中にはまだまだ食べたことのない食材が山ほどあります。
次はウィッチティ・グラブ(*1)とかに挑戦したいですね。
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*1 ウィッチティ・グラブ(Witchetty Grubs)
オーストラリアの先住民アボリジニたちが食べる、大きな蛾の幼虫。
強いアゴを持っているので、「噛まれないように噛む」のが食べるときの
ポイントだとか。見た目はともかく、味はクリーミーで美味しいらしいです。